ヤマケイ文庫<br> 羆吼ゆる山

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ヤマケイ文庫
羆吼ゆる山

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  • サイズ 文庫判/ページ数 352p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784635050036
  • NDC分類 916
  • Cコード C0195

出版社内容情報

“赤毛”“銀毛”と呼ばれ恐れられた巨熊
熊撃ち名人と刺し違え、命を奪った手負い熊
アイヌ伝説の老猟師と心通わせた“金毛”
夜な夜な馬の亡き骸を喰いにくる大きな牡熊
熊ニモ負ケズ――戦前の日高山脈、人間と熊の果てなき死闘

河﨑秋子氏(直木賞受賞『ともぐい』著者)、推薦!


一瞬、体が硬直し、息が止まった。眼前わずか三十センチほどのところに、らんらんと光る目と開いた真っ赤な口、白い牙があった。ウオーッと一声吼えて、その牙が目に突き刺さるように迫り、なま温かい息が顔をなぜた。
(本文より)

戦前~戦後の北海道の奥地、羆の気配を身近に感じ暮らしていた人間と羆との死闘の物語。
父から狩猟の手ほどきを受けた今野少年と羆との対決、近所に住む兄弟・七郎と八郎が羆と繰り広げた修羅場、羆撃ち名人の命を奪った手負い熊の恐怖、アイヌ伝説の猟師・仙造と「金毛」という羆との交流。
長らく絶版になっていた、戦慄みなぎる名著の復刊。

解説/河﨑秋子(直木賞受賞『ともぐい』著者)

内容説明

戦前~戦後の北海道の奥地、羆の気配を身近に感じ暮らしていた人間と羆との死闘の物語。父から狩猟の手ほどきを受けた今野少年と羆との対決、近所に住む兄弟・七郎と八郎が羆と繰り広げた修羅場、羆撃ち名人の命を奪った手負い熊の恐怖、アイヌ伝説の猟師・仙造と「金毛」という羆との交流。長らく絶版になっていた、戦慄みなぎる名著の復刊。読みだしたら止まらなくなる傑作ノンフィクション。

目次

1 出会いと別れ(父は走った;舞茸採り ほか)
2 撃つ(少年猟師;待ち伏せ ほか)
3 アイヌの猟師(金毛;風雪 ほか)
4 流転(暗い春;睨み合い ほか)

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

パトラッシュ

117
アメリカ西部開拓時代には猟師だけでなく農民も銃を持ち、大型の獣と対する話はシートン動物記で読んできたが、北海道でも同様の物語があった。日高の山を知り尽くした人と羆が隣り合わせて生き、今日では想像もできない生活の中に銃が溶け込んだ人びとの暮らしが日本にもあったと教えてくれる。どちらも生きるために必死で戦い、父親が息子に銃の扱いを教えたり、時には人獣の境を超えて交流をもつ姿は、その生活を経験した者でなければ描けないリアリティに満ちている。北海道でも知る人は少ないだろうが、紛れもなく庶民の日本史が息づいている。2025/01/15

Shoji

32
100年ほど前の北海道、日高山脈の山間で炭焼きと狩猟で暮らしていた者たちのノンフィクションだ。ヒグマと対峙した時の息詰まる様子はもちろん凄かったが、当時の自然の濃さ、人間の本能、生活者の民俗、人が自然観をどう捉えていたか、これらに強い興味を持って読んだ。人間の生活の原点を垣間見たような気がした。2025/05/19

23
著者の体験と見聞きした実話。北海道山奥で製炭業。生活圏には常にクマが共存する。12歳で猟銃を使う。これも生活のため親も寛容。アイヌ猟師の話は興味深かった。2025/01/18

roatsu

11
大正から昭和へと移り変わる頃、北海道日高山脈の西麓一帯で炭焼業を生業とする一家に生まれた著者の体験した若き日の羆と共にあった豊かな山の暮らしの回顧。小学校高学年の年齢から父の目を盗んで猟銃を扱い出し、やがては父について羆を撃つようになる変遷はおおらかな時代のことだなあと面白い。炭焼き全盛期ということで北海道の山林は細っていく頃のことでもあるけれど、鮮やかな記憶で描写される往時の山、鳥獣、植生の豊かさ、そして慎ましいけれど地に足の着いた家族や人々の繋がりがある暮らしの様相は静かな感動をくれる。主人公(?)の2024/10/20

tbtmtk

2
作者本人のエピソードもまざまざと目に浮かぶような臨場感があり、震える思いだったが、 アイヌの猟師から聞いたという羆との共存、心を通わせていたような話は、本当にそんなこともありえたのだろうし、生き物どうしの真の共存共生の形とはこんなふうではなかったかと思い、深く感じ入った。 三部作そろって名著だった。2025/05/28

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