ヤマケイ文庫<br> アラシ―奥地に生きた犬と人間の物語

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ヤマケイ文庫
アラシ―奥地に生きた犬と人間の物語

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  • サイズ 文庫判/ページ数 248p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784635049993
  • NDC分類 916
  • Cコード C0195

出版社内容情報

角幡唯介氏、大絶賛! 「傑作! ジャック・ロンドンの『野性の呼び声』そこのけのすごい話だった。」 吹雪の夜に迷い込んできた山犬の仔は、過酷な北海道の原野を生き抜き、やがて仲間とともに山奥へ消えた――。
犬と人の絆、野生の掟、生と死がせめぎ合う伝説の名著。

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「アラシ、どこへ行く」と呼びかける私の声に見向きもせず、アラシは沢に架かる木の一本橋を渡って対岸へ走り、たちまち視界から消え去った。
こんなことは今までのアラシにはなかった。”もしかして、このまま帰ってこないのではないか。” 私は何故とはなしにそう思った。
(本文「アラシ」より)
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川で溺れかかった今野少年を救ったクロ(Ⅰ)。
嵐の夜に迷い込んできた山犬・アラシとの絆と野生の掟に従い訪れる別れ(Ⅱ)。
大熊をも倒したという勇猛果敢なタキの話(Ⅲ)。
人と驚くほど意思を通じ合わせることのできたノンコのこと(Ⅳ)。
北海道の美しく過酷な大自然の中でそれぞれの犬と刻まれる4つの物語。
野生みなぎるノンフィクションの名作。

解説/角幡唯介。

内容説明

川で溺れかかった今野少年を救ったクロ(1)。嵐の夜に迷い込んできた山犬・アラシとの絆と野生の掟に従い訪れる別れ(2)。大熊をも倒したという勇猛果敢なタキの話(3)。人と驚くほど意思を通じ合わせることのできたノンコのこと(4)。北海道の美しく過酷な大自然の中でそれぞれの犬と刻まれる4つの物語。野生みなぎるノンフィクションの名作。

目次

1 クロ(鶏小屋の侵入者;野犬の群れ;夜の山道;旅立ち;別れのとき)
2 アラシ(山火事;吹雪の夜;山犬の群れ;夜襲;身近な出来事;吹雪の道で;山へ帰る)
3 タキ(働きもの;大きな足跡;毒矢;野辺送り)
4 ノンコ(悲鳴;心を読む;習癖;野性の戦い;離散)

著者等紹介

今野保[コンノタモツ]
1917年、北海道早来町生まれ。奥地での製炭業を経て、1937年から26年間炭鉱に勤務。その後、室蘭にて土木会社を設立。1984年に事故で右手を負傷するが、入院中に左手で文字を書く練習を行い、その後、執筆活動を始める。2000年、逝去(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

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kinkin

92
著者が幼少から育てた犬は21匹。特に想い出の大きかったクロ、アラシ、ノンコそして伝え聞いたタキという名の犬について、その性格や家族との触れ合いそして死に別れたり、山に戻っていった犬など。今はほとんど愛玩犬で家の中で飼われる犬も多いが。ここに登場するのは。まだ開拓半ばであった北海道の山間い。縄にくくられて外すと何処かに行ってまた戻ってくるという飼い方、これは昭和の30〜40年代に町中でも見られた光景だ。犬というのはどのような生き方がいいのだろう。そんなことを考えて読み終えた。イヌ好きの方は是非おすすめ。2024/10/12

たま

71
読メのご感想で知り読んだ。著者の今野保さんは1917年北海道生まれ、家業(炭焼き)の都合で道内の木炭山を転住する。子どもの頃から犬を連れて山を歩き、釣りは勿論鉄砲も撃つ。そんな今野さんが1994年に出版した本で、それまでに「手掛けた」犬21頭のうち、特に印象深い3頭(クロ、アラシ-山犬の群れと今野家を往来する-、ノンコ)と聞き書きのタキの思い出。ものすごく賢い犬ばかりだが、21頭の中にはこういう犬もいただろうと思う。人と犬の(この時代までと言うべきか)自然との関わりの濃さ、知識に圧倒される。 2025/03/04

Shoji

30
約100年前の北海道、日高山脈で厳しい自然相手に過ごす著者と愛犬のお話。今とは比べようもない大自然が残されており、山犬が群れを成して山野を駆け巡り、縄張り争いをしていた。凶暴なヒグマは濃い密度で棲息していたそうだ。著者が飼う犬たちは厳しい自然の摂理の中で、主人を守り、山犬の群れと生存競争を戦い、ヒグマとも勇猛果敢に戦った。飼い犬とは言え半野生だ。凶暴であることに間違いはない。しかし、主人には忠実だ。強くて誇り高い犬の様子が伝わってきた。2025/05/16

taku

16
1917年生まれ、北海道の日高地方、網走・北見地方で生活してきた著者と犬たちとの交誼。一編はアイヌの少年から聞いたお話。野生が強め、賢く勇敢で深い愛情を持つ犬たち。豊かな自然と厳しい環境のなか、人間の大切なパートナーとして存在していることに、ただ感心した。子供の頃を思い出す。犬のいる生活は楽しく、別れは悲しかった。物語の終わりには切なくなる一方で、心温まる感情も呼び起こされる、確かに名著。犬が賢すぎると願望や美化ではと思えてしまうが、狭い常識で判断してはいけないな。2025/03/30

ウミノアメ

8
大正から昭和初期に日高地方とオホーツク道東の山地で育った著者が共に暮らした犬達を描いた。厳しい自然の中で、犬と人は濃密に助け合い、不可欠な家族として暮らしていたこの時代は、今の世の中よりも豊かに感じる。 溺れた子供を助けるクロ、エゾオオカミと思われるアラシ、飼い主の仇の羆を殺したタキ、飼い主の考えることを何でも理解してしまう絶対的信頼のノンコ。賢すぎる犬達との心の触れ合いと別れは、本当に切なく、心動かされる。 絶版だったこの本を再出版されたヤマケイ文庫さんは慧眼だ。2024/09/29

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