ヤマケイ文庫<br> 喜作新道―ある北アルプスの哀史

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ヤマケイ文庫
喜作新道―ある北アルプスの哀史

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  • サイズ 文庫判/ページ数 496p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784635049962
  • NDC分類 916
  • Cコード C0175

出版社内容情報

「あゝ野麦峠」で知られる山本茂実が掘り起こした、忘れられつつある北アルプスの歴史。

北アルプスの定番縦走路である表銀座を拓いた小林喜作。
喜作は凄腕の猟師でありながら、殺生小屋を開き、更にはそこに登山者を送り込むためのルートを拓く優秀な事業家でもあった。

合理主義者でビジネスライクな姿勢に周囲からは「金にガメつい」と称された。
しかし、喜作は猟にでかけた山で雪崩によって遭難死してしまう。
優秀な山の人でありながら、雪崩に巻き込まれたことで事故でなく他殺なのではないかと噂された。

「あゝ野麦峠」で知られる山本茂実が綿密な取材を通して、北アルプスの歴史、小林喜作の死について迫る貴重な一冊。

内容説明

燕岳から槍ヶ岳に抜ける表銀座ルートとして知られる喜作新道。この北アルプスの定番縦走路は小林喜作という凄腕の猟師によって拓かれた。明治から大正にかけて猟師や大学山岳部が入り乱れるように入山を競った北アルプス。この近代登山の黎明期に生きた小林喜作の数奇な人生が綴られる。『あゝ野麦峠』でも知られる作家、山本茂実が描くかつての山々の情景がヤマケイ文庫で復刻。

目次

欲の道・喜作新道(第一話)
牧の喜作(第二話)
工女と学生(第三話)
上高地の常さと牧の喜作(第四話)
槍ヶ岳に降りた天女(第五話)
北鎌尾根の英雄たち(第六話)
棒小屋沢の謎(第七話)
恐怖の野陣馬小屋(第八話)
無念の墓(第九話)
北の衆の縄張りにて(第十話)
追跡・もう一人の人(第十一話)
牧の悲歌(第十二話)
猟犬ペス東鎌に消ゆ(第十三話)

著者等紹介

山本茂実[ヤマモトシゲミ]
大正6(1917)年、長野県松本市に農家の長男として生まれる。松本青年学校に通い、その後、近衛歩兵第三連隊に入営。終戦後は農業に従事し、31歳で上京し早稲田大学に入学する。昭和43(1968)年に「あゝ野麦峠 ある製糸工女哀史」を発表すると250万部のベストセラーとなった。寡作ながら、庶民の歴史や人生の苦悩を描いた作品で高い評価を得た作家として知られる。青年海外協力隊の創立以来、講師を務めるなど社会活動にも積極的に取り組んだ人物でもあった。平成10(1998)年、81歳で逝去(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

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roatsu

10
北ア縦走では誰しもが世話になる喜作新道をほぼ独力で開削するなど、北ア登山黎明期に同山域の主として活躍し不滅の名を残す伝説的山男・小林喜作の実像を「あゝ野麦峠」の名手、山本茂美が描き出す一冊。大正12年厳冬期、カモシカ猟中に黒部棒小屋沢の狩小屋で大雪崩により横死するが、その最期には長く語り継がれる謎が伴いその解明も本書のテーマの一つ。古い時代の本で、執筆当時は生前の彼を知る当事者も多くが存命であり、その生々しい回想や言葉の裏から伝わる古い信濃の農村共同体の暮らしぶり、家族や人間関係の実情など今はもう喪われた2024/05/28

Shu K

0
北アルプスの伝説的な猟師であり、喜作新道を作ったことでも有名な小林喜作の話。当時非常に画期的だった喜作新道を作った喜作には合理的で金にがめつい一面がある一方で、金に無頓着な自由人の常さこと内野常次郎を弟分として可愛がるエピソードがあり、喜作の知られざる人となりが分かる貴重な資料である。綿密な取材による幾多の証言も内容に厚みを与えている。2024/12/27

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