出版社内容情報
没後五十年記念出版。
詩人の魂と、博物学的視野で山と自然の美、山里の出逢い、そして自らの内面を描く。
山の文学の世界に新たな価値を築いた名作選。
代表作の『山の絵本』『雲と草原』のほか、晩年の作品まで、山岳紀行・エッセー四十一篇、詩五篇を収め、詩人の心で描いた山の世界を味わう。
内容説明
詩人・尾崎喜八は山との出会いによって「新たな精神的支柱」を得て、山や高原の自然の中へ発見の旅に踏み出す。そして生まれた数多くの詩、『山の絵本』をはじめとする紀行・エッセーは、山の文学に新たな価値を生み出し、生の悦びと人間存在への愛情、詩と音楽の調べに満ちた豊穣な世界は多くの登山者を魅了した。『山の絵本』『雲と草原』のほか、晩年の作品まで、山岳紀行・エッセー四十一篇、詩六篇を収め、詩人の心で描いた山を味わう。
目次
『山の絵本』より
美ガ原熔岩台地(『高原詩抄』より)
『雲と草原』より
帰来(『高攻詩抄』より)
『詩人の風土』より
春の牧場(『花咲ける孤独』より)
『碧い遠方』より
『夕映えに立ちて』より
杖突峠(『花咲ける孤独』より)
アルプ(『山のABC』より)
『日光と枯草』より
山頂の心(『歳月の歌』より)
著者等紹介
尾崎喜八[オザキキハチ]
1892(明治25)年~1974(昭和49)年。東京生まれ。京華商業学校卒業。高村光太郎やトルストイ、白樺派の文学の影響を受けて詩作をはじめる。1928年、河田〓の著書に触れ、「霧の旅会」に加わって山を歩き、山岳、自然を主題として多くの詩、散文を生み出し、山の文学に新たな世界を築いた。ロマン・ロラン、ヘルマン・ヘッセなどの翻訳でも知られる(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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