内容説明
滝を越え、ゴルジュを泳いだ先で出会った大イワナの楽園―。白石勝彦の源流釣行記の名作を復刻。
目次
夢想する谿師の前に広がる大イワナの世界 新潟県黒又川支流・赤柴沢(昭和四十八年九月)
人返しの淵を越えて幻の魚止め滝への執念の遡行 山形県飯豊山塊玉川支流・大又沢(昭和四十八年八月)
新たに見つけた谿にほとばしる大アマゴのきらめき 静岡県大井川水系・寸又川本流(昭和四十九年六月)
国道の脇に見逃されていたイワナの楽園の発見 秋田県成瀬川水系・北ノ俣川(昭和五十年六月)
鉱毒流れる死の川の上に隠されていたイワナのパラダイス 秋田県玉川支流・大深沢(昭和五十二年四月、六月)
大イワナの後に襲う鉄砲水。運命の女神に翻弄された苦闘の谿 青森県白神山地赤石川(昭和五十二年九月、五十三年六月)
昭和五十年代、僕の釣りを方向づけた新しい日高渓流群の登場 北海道日高山脈新冠川(昭和五十二年八月)
関西きっての大アマゴの楽園といわれた険谷の秘密を覗く 三重県大台ガ原宮川支流・大杉谷(昭和五十二年八月)
日本アルプスの脊梁山脈を越えて大イワナの世界へ 富山県黒部川支流・北又谷(昭和五十三年八月)
飯豊の忘れられていた谿は泳ぎの連続する険谷だった 新潟県飯豊山塊前川(昭和五十三年九月)
ある生還―日本のヒンターシュトイサー・トラバースルート 岐阜県高原川水系・双六谷金木戸川(昭和五十四年七月)
夢想と危機の時代を越えて在来イワナの領域へ わが回想の谿々(昭和六十二年八月~)
さらば源流のイワナ釣り 北海道知床半島羅臼川(昭和六十三年二月~)
著者等紹介
白石勝彦[シライシカツヒコ]
1942年、東京都大田区生まれ。中学生のころからロッククライミングに熱中していた山男が、二十歳のとき、梓川でイワナを釣ったことで、渓流釣りの面白さに目覚める。人跡まれな険しい山岳渓流の最源流で大ヤマメ、大イワナを釣って歩く。北海道から鹿児島まで日本全国、渓流魚が生息するすべての県で渓流釣りを経験。日本に残されていたネイティブイワナを俯瞰的に探査した『イワナの顔』(写真=和田悟)や、『大イワナの世界』『大ヤマメの世界』『実践鮎釣り教本』『大イワナの滝壺』(いずれも山と渓谷社)など、多数の著作がある。二〇一七年、逝去(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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