内容説明
日本の植物学の父・牧野富太郎氏は植物を観察・採集するために日本各地の山々を訪れ、そのときの様子をエッセイに残した。幼少期の佐川の山での思い出を綴る「狐のヘダマ」、植物を追い求めて危うく遭難しかけた「利尻山とその植物」、日本各地の高山植物の魅力を存分に語る「夢のように美しい高山植物」など山と植物にまつわる35のエッセイを選出。エッセイに登場する山のデータも収載し、牧野富太郎が登った山を訪ねるガイドとしても楽しめる。
目次
北海道から東北(利尻山とその植物(利尻山)
シリベシ山をなぜ後方羊蹄山と書いたか(羊蹄山)
ニギリタケ(恐山) ほか)
関東甲信越から中部(山草の分布(栗駒山、鳥海山、戸隠山、駒ケ岳など)
長蔵の一喝(尾瀬)
アカヌマアヤメ(日光山) ほか)
近畿から中四国、九州(東京への初旅(伊吹山)
『草木図説』のサワアザミとマアザミ(伊吹山)
アセビ(六甲山) ほか)
著者等紹介
牧野富太郎[マキノトミタロウ]
1862~1957年。植物学者。高知県高岡郡佐川町の酒造家兼雑貨商に生まれる。幼い頃より自宅近くの山々に遊んで植物に親しみ、ほぼ独学で植物の知識を身につける。1884(明治17)年に東京大学理学部植物学教室へ出入りするようになり、1912(同45)年には同大学講師となる。自費で『植物研究雑誌』を創刊、また『牧野日本植物図鑑』の刊行、その他多くの「植物随筆」を執筆しながら研究と植物知識の普及に努めた。新種や新品種など命名した植物は1500種以上にのぼる。1951(昭和26)年に文化功労者、1957(同32)年に没後、文化勲章を受章。植物への情熱と綿密な調査にくわえ、著者の人柄をあらわすような明るいエッセイは今も多くの読者に親しまれている(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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榊原 香織
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