内容説明
小鳥を巡る5つのストーリー。日本の愛らしい小鳥62種。
目次
1 小鳥の記憶(幸運をよぶ小鳥;小鳥を愛した人たち ほか)
2 小鳥手帖(ようこそ小鳥の国へ;日本の自然と小鳥 ほか)
3 小鳥の秘密(飛ぶための小鳥の体;小鳥の羽 ほか)
4 いつだって小鳥日和(鳥あるある;さえずりを探して ほか)
5 小鳥と芸術(香りの中の小鳥;小鳥を読む ほか)
著者等紹介
中村文[ナカムラフミ]
同志社大学文学部卒業。鳥を見てはにやにやし、さえずりを聞いてはきょろきょろする、ただの鳥好き
吉野俊幸[ヨシノトシユキ]
1953年、東京都生まれ。鳥類写真家。野鳥の生態を追い、自然の中の野鳥の姿を撮影し続けている。作風は緻密で、日本画のような味わいがある
樋口広芳[ヒグチヒロヨシ]
1948年、神奈川県生まれ。東京大学大学院農学系研究科博士課程修了。農学博士。(財)日本野鳥の会・研究センター所長、東京大学大学院教授などを経て、東京大学名誉教授、慶應義塾大学訪問教授。渡り鳥研究の第一人者で、映画『WATARIDORI』のフランス語原版では科学アドバイザーを務めた(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
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starbro
188
昨日の猫に続いて、本日は小鳥です。バードウォッチングや公園を散策する時にあると嬉しい文庫図鑑です。可愛らしい小鳥たちが恐竜の末裔だとは到底思えません。本書で「ウソ」という種類の小鳥がいると初めて知りました。 https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000004990.000005875.html2023/01/27
roatsu
12
収録された小鳥に関する心温まる文章や豆知識と、特徴やその愛らしさをよく伝えてくれる精細な写真でつづる山や里の小鳥図鑑。コンパクトで登山への持参もよい。このGWの山行でコルリやウグイスを間近で見て、一冊持っておきたいなと手に取る。鳥の観察も凝り出すときりがないから、このくらいの親しみやすい内容がちょうどいい。2024/05/10
青雲空
4
小型で持ち運びしやすいうえにコラムもいい2023/04/26
nickkk
1
内容としては日本の野鳥(小鳥)図鑑なので種類は多くなく、鳥に関連するコラムが半々といったところ。小鳥好きな著者が愛溢れた執筆を行っている。小学生の頃、小鳥好きであだ名を鳥の鳴き声にして!と言っていた友人は飼育していた鳥を鳩に食べられたらしく大きい鳥はむしろ嫌いだった。小鳥と鳥は違うようでおそらく著者もその価値観。川端康成が百舌好きなの笑う。アカゲラの羽がドットでかわいいなと思った。「二つ折りの恋文が、花の番地を探している」ルナールの蝶に関する言葉。小鳥に対抗すべくあの模様を身につけたから小鳥はすごいと。2023/10/11
みーあ
1
★3 窓から聞こえる鳥のさえずりが気になり、何という名の鳥か知りたくて手にした一冊。が、鳴き声の聞こえ方は人によって異なるので、その点はネットで確認する方がよかろうと感じた。隣町の図書館の外で、カワセミを見たときは、間近にこんな美しい色の鳥がいるなんてとほんとうに驚いた。近所の商店街に燕が飛び交いだし、ツツジが咲き始めると春真っ盛り、爽やかな五月の到来を感じる。そんな鳥や花とのかかわり、私の幸せな時間のひとつ。2023/05/02