内容説明
生命を育む豊かな「海」で命をかけて戦う者たちが鮮やかに躍動する名作海洋ロマン!
著者等紹介
手塚治虫[テズカオサム]
本名、手塚治。1928年11月3日、大阪府豊中市に3人兄弟の長男として生まれ、兵庫県宝塚市で青年期まで過ごす。大阪大学医学専門部を卒業して医者になるものの、幼い頃からの夢だった漫画家およびアニメーション作家の道を選ぶ。1946年1月に「アマチャンの日記帳」(『少国民新聞』、現在の『毎日小学生新聞』)で漫画家デビュー。また、日本初の連続TVアニメーション「鉄腕アトム」や連続TVカラーアニメーション「ジャングル大帝」等、多数のアニメーション制作を手がけ、日本のアニメーション文化の礎を築いた。1989年2月9日胃癌の為、亡くなる。死後も後続の漫画家やアニメーション作家たちに大きな影響をあたえ続けている。1994年4月、宝塚市に「宝塚市立手塚治虫記念館」が開設された(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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おーすが
11
『手塚治虫の山』『〜の森』に続いて読んだ海にまつわるアンソロジー『手塚治虫の海』。ブラックジャックのシャチの話にはじまり、どろろやアトムなどお馴染みのキャラクターの海エピソードが読める。印象に残ったのは海女の姉弟の読切。異母姉弟の危うい関係性が海辺の街の悲しい歴史を物語る。海というテーマにぴったりの短編だし、手塚治虫の描く女性のコケットリーな魅力がたっぷり。また、どろろのサメの質感もなんかムニュとしていて素晴らしい。最後の話は海というより船。2023/05/19
ムーミン2号
6
ヤマケイ文庫の手塚作品アンソロジー。今回のテーマは「海」。海といって思い浮かぶのは「海のトリトン」だが、これはまんま「海」になってしまうので、400ページの文庫では収められないし、どこかを切り取るということもできないのだろう。ここには入っていない。表紙にあるのは「どろろ」の一場面で、これを見た時、あぁ、「どろろ」にはそういうエピソードがあったなぁ、と思い出したことだ。お馴染みの「ブラック・ジャック」や「鉄腕アトム」もよいが、最後の「大暴走」は壮絶かつ悲哀に満ちた中編であるとともに、人間のエゴも描かれる。2022/03/27
シュウヘイ
0
手塚作品、まだまだ知らないものがたくさんある2022/10/23