内容説明
1967年、外貨持出制限の500ドルを手に、小林泰彦と石川次郎はアメリカに旅立つ。そして「平凡パンチ」伝説の海外ルポが誕生する。ベトナム戦争、公民権運動で揺れ動くアメリカを中心に社会思潮や文化は大きな転換期を迎えていた。ヒッピーからバックパッカー、エコロジー文化、さらにヨーロッパの前衛ファッションまで、1970年前後の世界の街と若者文化を紹介し、日本中の若者たちに大きな反響を呼んだ「イラスト・ルポ」の傑作集。
目次
1 1967(「イラスト・ルポ」の始まりとアメリカ合衆国の取材;仕立屋のある風景;ボム・ボム―ベトナム帰休兵が流行させた奇抜なファッション ほか)
2 1968(ヨーロッパ取材記(1968年1月)
ロンドンのかわいいお化けたち―古い都に現われた超前衛モード
若者が作った骨董市場―チェルシー・アンティーク・マーケット ほか)
3 1969‐71(1969年から1971年までのイラスト・ルポ;20万人が参加したニューヨーク・ポップ―アメリカのロック・フェスティバル事情)
対談 小林泰彦×石川次郎 メーキング・オブ“イラスト・ルポ”
著者等紹介
小林泰彦[コバヤシヤスヒコ]
画家、イラストレーター。1935年、東京生まれ。社会風俗、旅、登山やハイキングなどのイラストレーションを中心に制作活動をするほか、小説の挿絵、本の装丁、絵と文によるレポートや紀行の仕事も多い。著書多数(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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阿部義彦
15
マイ本屋でヤマケイ文庫のフェアをやっていたのでそこからの1冊。親本は文藝春秋社でそれを底本としてヤマケイ文庫がマガジンハウスの協力を得て再編集して文庫化したもので初版は18年の12月なのでついこないだでヤマケイ文庫としては準新刊みたいなものかな?著者は小説家小林信彦さんの弟でアメリカやヘビーデューティーにはこだわりを持つイラストレーター。しかもこれは「平凡パンチ」の初期に連載された伝説の海外ルポでイラストだからこそあの頃のアメリカが鮮烈に再現されています。10分おきにヘイ、ジュードが流れていたあの時代。2019/04/13
Ayumi Shimojoh
0
古い絵がいっぱいで珍しい記録本。昔のアメリカ、イギリス人のストリートファッションを描いた絵って、スケッチとしてもおしゃれで、持っていたくなる。2024/01/14