内容説明
1泊2日5キロ以下!ローカットシューズでOK!マットは切って活用!アメリカのハイキングカルチャーのなかで生まれた「ウルトラライトハイキング」は、軽さを味方につける革新的なハイキング技術のみならず、なにが必要でなにが不必要かを考え実践する、シンプルライフの思想そのものでもあった。2011年に刊行された日本初のウルトラライトハイキング解説書、文庫化。
目次
書斎にて(歴史;哲学;原則;日本の流儀)
トレイルにて(運ぶ、泊まる;歩く、着る;食べる、飲む;気遣い)
著者等紹介
土屋智哉[ツチヤトモヨシ]
1971年埼玉県生まれ。大学探検部で山を始める。アウトドアショップバイヤー時代にアメリカでウルトラライトハイキングに出あう。2008年、ジョン・ミューア・トレイルスルーハイクののち、東京・三鷹にウルトラライトハイキングをテーマにした店「ハイカーズ・デポ」をオープン(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
goro@the_booby
54
ライトには重さもあるけどこれはシンプルに近い感覚。過剰な装備を見直す時期かもしれないなぁ~。読んでよかったしもっと早くに読めば良かった。一度ハイカーズデポのお店に行きたいと思ってましたが今度行って来よう。吾唯知足の気持ちは大事なんだと気付かせてくれました。2019/03/20
イワトコナマズ
14
登山靴といえばハイカットという先入観を持っていましたが、今度ローカットを試してみようと思います。2022/10/31
kenitirokikuti
14
ことばとしては、「バックパッキング」で不足はないのだけど、登山の場合は金属フレームつきのバックパッカーパックや足首を固定するブーツという、相対的にはがっちりスタイルも含まれるため、さらに軽装を計ったものをウルトラライトと呼ぶそうである。より野生に近いトレイルを行うというコンセプトであって、反テクノロジーではない。また、ライトであってイージーではなく、野宿してアパラチア山脈縦走(3000km)するぐらいなので、凍死しないよう雨具やテントのガイドにページが割かれている。2018/05/27
ココアにんにく
10
「ウルトラライトハイキング」初めて聞く言葉です。その言葉と装丁とイラストに惹かれて読みました。私の好きな「歩く事」と「モノを減らす事」が掛け算になったハイキングなので読んでいてただただ楽しい!「3の法則」など危機管理も大切。道具の軽さにも驚き。ベースウエイトが10オンス(4.5㎏)以下って信じられない軽さですね。宿泊までは考えていませんが、日常の歩きでの注意点としても読めました。レインウエアや直射日光、水分補給など特に。2018/10/29
Nao Funasoko
10
夏の課題図書4冊目。先日、檜原村へ行ったことや「影裏」を読んだことなどが重なり外遊び熱が再発しそうな予感から手にとった一冊。鳥見をはじめるようになってから「外遊びは遊び道具が少なければ少ないほど面白い」という思いが強くなってきたこともあり興味深く読了。鳥を中心とした自然観察の定点観察は身についてきた。そろそろフィールドをちょっと広げることも意識しようなかなと思っていた矢先だったので参考になった。2017/08/17