内容説明
冬の剱岳での遭難体験、黒部川源流での釣りと焚き火の日々、京都北山でのひとりぼっちの夜…。そこに描かれた体験と思索の数々は、山のきびしさ、やさしさ、愉しみ、苦しみを伝えながら、さらに「生きる」意味までをも読者に考えさせようとしている。長い間、教育者として活躍してきた著者ならではの山に対する鋭い視点を、京都弁でやさしく包んで描いた青春の書にして文明批評の書。
目次
出会いのひととき 物語の始まり
初めてのスキー 私は鳥になった
山仲間芝ヤンの死 本当の雪山を知った
芝ヤンは死んだ ぼくは生きのびた
祖父平の一週間 おばあちゃんっこに還る
岩魚釣と岩登り 一緒にでけへんやろか
風雪の東大谷登攀 オソロシサと親しみの谷間
一人ぼっちの低山歩きは“白い馬”にのって
山で得た美しい経験は美しい記憶のままで
いきがりのカッコマンとまともな変人ドクター〔ほか〕
著者等紹介
高田直樹[タカダナオキ]
1936年京都生まれ。京都府立大学卒。同大学山岳部OB。国際登山家。教育評論家。大学卒業後、京都府立高等学校で化学の教鞭をとるかたわら、登山や教育についての執筆評論活動を行なう。主な登山活動は、厳冬期剱岳東大谷G1初登攀、積雪期前穂高岳屏風岩第1ルンゼ第2登、剱岳八ッ峰六峰Bフェース京都府立大ルート初登など。1967年文部省登山研修所設立時から以後10年間研修所インストラクターを務めた。また、海外ではカラコルム、旧ソ連コーカサス、中国など各地の未踏峰へ、隊長として数多くの登山隊の指揮をとる(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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