内容説明
極北の村シオラパルクでの極地生活と犬ゾリのトレーニングを終え、植村直己が次に向かったのは、グリーンランドのヤコブスハウンからアラスカのコツビューまで1万2000キロにおよぶ途方もない犬ゾリ行だった。ブリザードに行く手を阻まれ、ソリを海中に落とし、白熊の恐怖におびえ、食糧不足と重労働でハスキー犬たちを次々に失ってしまう。それでも1年半をかけて完全走破した、植村直己の不滅の記録である。
目次
第1章 氷の王国グリーンランドに挑む(出発、そして最初の苦闘;リーダー犬・アンナ;戻ってきた太陽;無人地帯・メルビル湾を突破;懐かしいエスキモーたちとの再会)
第2章 カナダ北部の無人地帯を往く(なくなっていた補給食糧;無人地帯で人に会う;至近距離で白熊を見る;一路ケンブリッジベイを目指す;近づく夏、溶けゆく氷)
第3章 厳冬のツンドラに闘う(越夏―ある老エスキモーとの生活;米軍基地からの電話;チーム再編成;負傷、零下五十一度、彷徨;斃れていく犬たち)
第4章 最後の旅―アラスカへ(国境の上にテントを張る;アラスカのエスキモーたち;一万二〇〇〇キロを走り抜く)
著者等紹介
植村直己[ウエムラナオミ]
1941(昭和16)年、兵庫県生まれ。明治大学卒業。日本人初のエベレスト登頂をふくめ、世界で初めて五大陸の最高峰登頂に成功。76年、グリーンランドからアラスカまで1万2000キロ走破など2年がかりで北極圏犬ぞり旅を行ない、78年には犬ぞりを使った北極圏単独行とグリーンランド縦断にも成功。その偉業に対し菊池寛賞と英国のバーラー・イン・スポーツ賞が贈られた。84年2月、マッキンリーに冬季単独登頂後、消息を絶ってしまった。84年、国民栄誉賞受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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