内容説明
1983年10月、日本最強のクライマー集団が、期せずして同じ時期にエベレストのベースキャンプに集結していた。吉野寛率いるイエティ同人隊と川村晴一率いる山岳同志会隊は、秋季、日本人初のエベレスト無酸素登頂を計画。そして運命の10月8日、日本の登山隊2隊が同時に無酸素登頂に挑み、5人が成功し3人が死亡するという壮絶な結末を迎えた。
目次
第1章 男たちの闘い(日本最強の三隊がエベレストに結集;エベレスト無酸素登頂の原点;無酸素登頂元年、日本の精鋭たちは;同志会による無酸素登頂の試み)
第2章 夢に生きる青春群像(「寛があんなに山にのめり込むとは…」;アンナプルナでみせた吉野隊長の手腕;マスコミの寵児となった禿博信;小西の“孫弟子”川村と鈴木;同志会がカンチ北壁を無酸素登頂)
第3章 チョゴリへの遠い道(チョゴリ登山隊は本物の実力者集団;登攀直前の予期せぬ出来事;登山は果たして成功したのか)
第4章 挫折から再起の飛翔(失意の吉野を救った待望の赤ちゃん;精鋭たちが燃えた、一九八三年夏;エベレスト無酸素登頂をめざして;狂い出した無酸素登頂への道)
第5章 「死の地帯」の登頂ラッシュ(「運命の日」一九八三年十月八日;運命を分けた超高所でのビバーク;まだ見ぬ子「遥」へ、父は生きて還らず)
著者等紹介
長尾三郎[ナガオサブロウ]
1938年、福島県生まれ。早稲田大学第一文学部演劇科中退。在学中から著述の世界に入り、政治、社会問題、スポーツなど幅広いジャンルで活躍。ノンフィクション作家。主な山岳関係の著書に、『マッキンリーに死す』(講談社ノンフィクション賞受賞)など多数。2006年、ガンのため逝去(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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breguet4194q
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