内容説明
サハラ砂漠は東西7000キロ、横断するルートはなく、途切れ途切れにあるオアシスを点と点で結ぶしかない。この前人未踏の単独横断に、上温湯隆は一頭のラクダとともに挑み、しかし、志半ばで消息を絶ってしまう。サハラ砂漠に青春のすべてを賭けたひとりの青年の、その想いを描いた不朽の名作である。
目次
サハラが俺を呼んでいる(サハラ砂漠が呼ぶ;アフリカ第一歩;ヌアクショットへ急げ;わが友、サーハビー)
サハラ横断への挑戦(サーハビー、さあ、出発だ!;水はあと一滴しかない;なぜ、旅を?;“幻の都”トンブクツーへ着いた!;孤立無援、もう一銭もない;灼熱地獄、死の前進;サーハビーが死んだ!)
挫折そして再起へ(旅は終わりだ、傷心と絶望の涙が…;俺は本当にサハラに敗れたのか;ラゴスの苦悩、再起の日々;お母さん、長生きしてください)
死への旅立ち(俺は命あるかぎり、お前に挑む!;サハラ砂漠に燃えつきた愛と死)
著者等紹介
上温湯隆[カミオンユタカシ]
1952年11月29日生まれ。都立町田工業高校を1年で中退。1970年1月31日から72年4月25日まで、アジア、中近東、ヨーロッパ、アフリカなど五十余カ国をヒッチハイクで旅する。その際、サハラ砂漠を3回にわたって縦断。サハラ砂漠への思いがやみがたく、翌73年1月25日、モーリタニアの首都ヌアクショットを出発、1頭のラクダのみを連れ、ガイドなしで7000キロの単独横断に挑戦。しかし翌年、メナカよりの手紙を最後に消息を絶ってしまう。享年22
長尾三郎[ナガオサブロウ]
1938年、福島県生まれ。早稲田大学第一文学部演劇科中退。在学中から著述業に入り、政治、社会問題、スポーツなど幅広いジャンルで活躍(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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gtn
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和草(にこぐさ)