目次
1章 遭難とはどういうことか
2章 人はなぜ遭難するのか
3章 助けたい遭難、助けたくない遭難
4章 遭難が周囲におよぼす迷惑
5章 年代別に見る遭難実例
6章 遭難データから分かること
7章 やっぱり山じゃ遭難したくない
8章 遭難者を救い出す
9章 遭難しないために
10章 ピンチから逃れる法
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
つくよみ
71
図書館本:インパクトのあるタイトルだが、内容もインパクト大。語り口調も挑戦的というか、高圧的でもあり、全編に亘って「素人が甘い気持ちで山に入れば遭難するぞ」と警鐘を鳴らしている作品。山での遭難事例、データを豊富に掲載し、ハイキングの延長気分で登山に挑むことが、如何に危険な事かを具体的に説いている。遭難し、運良く無事に助かったとしても、その影で多くの人が迷惑を蒙り、捜索費用も非常に高額なものになる。その事実を踏まえた上で、万全の心構えと装備で、各自の実力に合わせて山を楽しもう。そう作者は伝えたいのだと思う。2014/05/22
あきひと
2
こんなことをすれば遭難する、遭難したくなければこうしちゃいかん、という内容。長野県遭難対策協議会におられるだけに、数多くの遭難を見てこられた経験がたっぷり詰め込まれていて、読み応えがあった。辛口レクチャーとあるとおり、登山者への喧嘩を売っているような表現がいくつもあるが、却って現場を知っている人としての真剣さを感じる。こうやって関係書を読むことはインドアクライミングであり、遭難防止に繋がると述べられていて、まさにそうだと思う。2021/08/26
epitaph3
1
書き方に癖があって、なんだこれ!と思う文章も散見される。だが、中身はまともである。山は軽い気持ちでは行けないということがよくわかる。一読を勧める。2013/07/12
ぴすきど
1
遭難は起こるべくして起こるのだと納得しました。助けたい遭難と助けたくない遭難があることは、登山者全員が知っておいて欲しいですね。2011/04/18
tellme0112
0
行方不明のまま帰ってこない方にも思いを馳せた…。図書館でたちよみ。2014/12/03