目次
平安の京を歩く(桓武天皇―永遠の都を求めて、平安京にかけた理想;小野篁―六道まいりの信仰と、ミステリアスな人物像 ほか)
王朝文学を歩く(在原業平―王朝きってのプレイボーイ;小野小町―花の色は移りにけりな、絶世の美女の光と影 ほか)
鎌倉・室町の京を歩く(祇王・建礼門院―清盛をめぐる女たちの悲劇;牛若丸と弁慶―時代を超えて愛される静と動の名コンビ ほか)
戦国の京を歩く(信長と光秀―「敵は本能寺にあり」戦国武将夢まぼろし;豊臣秀吉―京の町を大改造した権力者 ほか)
江戸時代の京を歩く(本阿弥光悦―鷹ヶ峰に光悦を中心に築かれた芸術村;安楽庵策伝―最古の咄本、落語の元祖『醒睡笑』の作者 ほか)
幕末の京を歩く(桂小五郎・坂本龍馬―木屋町通りを駆け抜けた青春群像;山南敬助―動乱の時代、ひとりの若き新選組隊士の苦悩 ほか)
京の近代を歩く(田辺朔郎―京の近代化、琵琶湖疏水事業に賭けた人生;川端康成―古都への限りない憧憬と危機感と ほか)
著者等紹介
蔵田敏明[クラタトシアキ]
1954年生まれ。京都市立高校教諭を経て、現在、名古屋外国語大学助教授。専攻は国文学。映画にも造詣が深く、新聞・雑誌に映画コラム・エッセイを多数発表。自らも劇団「創作工房」を主宰し、映画専門誌『浪漫工房』の編集にも携わるなど、多彩な活動を続けている
土村清治[ツチムラセイジ]
1937年生まれ。故浅野喜一氏に師事。京都の風物、伝統産業、年中行事等の著書多数。日本写真家協会会員
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感想・レビュー
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あきこ
1
京都のガイドブックはたくさんあるが、本書はかなり本格的。京都の長い歴史を舞台にしている。時代が違えば、同じ通りでも歩いている人が違う。変わらぬ道と寺院がずっとそれを眺め続けてきたのである。平安から近代川端康成までの京都の時間の流れを感じることができる。次の訪問ではどの時代を歩いてみようか、と気持ちが高まる。本書で時代とコースを決めたら、その人物、出来事を掘り下げて調べてみるのもいい。京都は歴史のテーマパークなのだ。2017/09/25
JFK
0
2回目読破 筆者の文学的感性をベースに、時に情緒的に、時に感情的に京都愛が語られている。2021/04/15
JFK
0
京都は歴史を踏まえて歩く所。 人物をハイライトし、景色をみながらその時代に想いを馳せる文章が素晴らしい。
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