内容説明
乾燥した岩肌と紺碧の海、異教的色彩に富む神秘の空間、牧畜と農耕の二つの文化。ヨーロッパ世界の深層を旅する。
目次
第1部 聖なるトポスと祭り(歴史が積層する島;サルデーニャの祭りと聖域)
第2部 サルデーニャの二つの文化圏(内陸部の牧畜文化;平野部の農耕文化)
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
Olga
1
建築を専門とする著者の3年間にわたる計3回のサルデーニャ島でのフィールドワークをまとめたもの。面白かった。一番印象に残ったのは、サルデーニャ特産蛆虫チーズ。「その塊を手で割ると、中から無数の蛆虫が姿を現し、元気よくぴょんぴょん空中に飛び出すのだ。下手をすると目の中にも入りそうな勢いである。噂に聞いていたが、一同ビックリ。だが、意を決して口に入れてみると、風味があってなかなか美味しかった」2017/04/19
timeturner
0
シチリア島と似たような所だろうなんて思っていたら大間違いだった。ヌラーゲ、魔女の家、田園の教会など、よそでは聞いたことのない話がてんこ盛りで、まさに《空間人類学》向きの場所。2014/10/06