感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
はる
8
黒地に赤絵付け、赤地に黒絵付けの日常に使われていた壺の数々が紹介されている。水くみ壺や混酒器、或いは盃など百点ほどの保存状態がよく、絵付けされた人物たちの表情が手に取るようだ。黒地文様は還元焼成、赤地文様は酸化焼成で絵柄が表されているそうだ。火を操る、それだけでもすごい技術だと思うけれど、絵の線がとても美しい。ニンフ達が壺から抜け出てくるようなアニメーションを感じさせる。饗宴の酔客に壺の美人女性が現れたかしら?!ミュシャやノルシュテインの絵を思い浮かべながら眺めた。2025/08/13
tnk
1
質・量ともに入門書としては手ごろなのでは。絵柄のテーマ別に壺絵が紹介されて分かりやすい。しかし光や解像度の問題で若干見にくい写真が散見されるのは残念。2015/06/07
mahiro
0
ギリシア壷絵は元々好きなのでふと手にとって見た。入門編としては手ごろなのではと思った。ギリシァ美術展などに行く前に読んでおくといいかも2009/09/16