世界恐慌とブロック経済―経済の第二次世界大戦前史

個数:
電子版価格
¥1,760
  • 電子版あり

世界恐慌とブロック経済―経済の第二次世界大戦前史

  • ウェブストアに2冊在庫がございます。(2024年12月08日 02時40分現在)
    通常、ご注文翌日~2日後に出荷されます。
  • 出荷予定日とご注意事項
    ※上記を必ずご確認ください

    【ご注意事項】 ※必ずお読みください
    ◆在庫数は刻々と変動しており、ご注文手続き中に減ることもございます。
    ◆在庫数以上の数量をご注文の場合には、超過した分はお取り寄せとなり日数がかかります。入手できないこともございます。
    ◆事情により出荷が遅れる場合がございます。
    ◆お届け日のご指定は承っておりません。
    ◆「帯」はお付けできない場合がございます。
    ◆画像の表紙や帯等は実物とは異なる場合があります。
    ◆特に表記のない限り特典はありません。
    ◆別冊解答などの付属品はお付けできない場合がございます。
  • ●店舗受取サービス(送料無料)もご利用いただけます。
    ご注文ステップ「お届け先情報設定」にてお受け取り店をご指定ください。尚、受取店舗限定の特典はお付けできません。詳細はこちら
  • サイズ 46判/ページ数 144p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784634641129
  • NDC分類 333.7
  • Cコード C0022

出版社内容情報

 1929年に発生した世界恐慌は、安定しつつあった世界経済を奈落の底へ落とした。恐慌に対応するため各国が実施したのが「ブロック経済」であった。一体「ブロック経済」にはどのような効果があったのか、どのような結果をもたらしたのか。第二次世界大戦へつながる「ブロック経済」の実態を明らかにする。
 本書は、まず「ブロック経済」の大きな理由となった世界恐慌の背景をみるために、国際金本位制に支えられた19世紀の自由主義的な世界経済が、第一次世界大戦を経てどのように変容し、大戦後はどのように再建が試みられたのかを解説する。そして、世界恐慌の要因、世界へと波及した過程を詳細に論じる。
 その結果として現れた「ブロック経済」については、スターリング・ブロックや金ブロックなど、各「ブロック」がどのように形成され、展開したのか、その実態を丁寧に紹介する。ドイツや日本の「ブロック化」の動きについても取り上げ、「ブロック化」が戦争の原因だといえるのかについても検討する。
 対立と分断が深まる今日の国際情勢を前に、改めて世界恐慌と「ブロック経済」を検証する。

---------------------------------------------
〈目次〉
はしがき
第1章 第一次世界大戦を通じた変化
  1 「自己調整的市場」の後退
  2 中心国の移行
  3 戦債・賠償問題
第2章 「正常化」と「相対的安定」
  1 戦後インフレの終息
  2 金本位制の再建
  3 世界経済の「相対的安定」
第3章 恐慌の世界的波及
  1 アメリカの大恐慌
  2 ヨーロッパの銀行・通貨危機
  3 多角的資金循環の瓦解
  4 世界恐慌はなぜ起こったのか
第4章 「ブロック経済」
  1 スターリング・ブロック
  2 金ブロック
  3 ナチスの広域経済圏
 補論1 イタリア
 補論2 ソ連
  4 アメリカの通商政策
  5 円ブロックと大東亜共栄圏
  6 「三国通貨協定」から戦後構想へ
結語 経済の「ブロック化」から何を読み取るか
参考文献
あとがき

内容説明

ブロック経済は本当に第二次世界大戦の原因か?ブロック経済が「持たざる国」を侵略へ向かわせた?対立と分断がすすむ世界経済を前に、今、改めて経済の「ブロック化」を検証する。

目次

第1章 第一次世界大戦を通じた変化(「自己調整的市場」の後退;中心国の移行;戦債・賠償問題)
第2章 「正常化」と「相対的安定」(戦後インフレの終息;金本位制の再建;政界経済の「相対的安定」)
第3章 恐慌の世界的波及(アメリカの大恐慌;ヨーロッパの銀行・通貨危機;多角的資金循環の瓦解;世界恐慌はなぜ起こったのか)
第4章 「ブロック経済」(スターリング・ブロック;金ブロック;ナチスの広域経済圏;アメリカの通商政策;円ブロックと大東亜共栄圏;「三国通貨協定」から戦後構想へ)
結語 経済の「ブロック化」から何を読み取るか

著者等紹介

石見徹[イワミトオル]
1948年生まれ。東京大学大学院経済学研究科修了。東京大学名誉教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

ゲオルギオ・ハーン

25
世界恐慌の説明の時に必ず出てくるブロック経済。本書は第一次大戦後から世界恐慌までの経済的な流れと「ブロック経済」についても整理している。ブロック経済、と言ってもさまざまなものがある。というのはイギリス中心のブロックでも「スターリング・ブロック」と帝国特恵による「貿易ブロック」がある(構成国が異なるが混同されて説明されることがある)。通貨系では金ブロックもあるがこれは金本位制に固執したため不況対策にならず3年で解体されている。スターリング・ブロックが構成国の輸出を刺激し景気を支えたのとは対照的。2024/10/10

スプリント

5
恐慌が発生するとまずは自国を守るためにブロック経済に移行し自国経済圏に他国も組み込もうとする。 その動きとブロック経済の類型を解説している。2024/11/30

Go Extreme

3
第一次世界大戦を通じた変化: 自己調整的市場の後退 中心国の移行 戦債・賠償問題 正常化と相対的安定: 戦後インフレの終息 金本位制の再建 世界経済の相対的安定 恐慌の世界的波及: アメリカの大恐慌 ヨーロッパの銀行・通貨危機 多角的資金循環の瓦解 世界恐慌はなぜ起こったのか ブロック経済: スターリング・ブロック 金ブロック ナチスの広域経済圏 イタリア・ソ連 アメリカの通商政策 円ブロックと大東亜共栄圏 三国通貨協定から戦後構想へ 何を読み取るか: 通過or貿易 原因or結果 経済的対立・政治的判断2024/10/05

外部のウェブサイトに移動します

よろしければ下記URLをクリックしてください。

https://bookmeter.com/books/22054759
  • ご注意事項

    ご注意
    リンク先のウェブサイトは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」のページで、紀伊國屋書店のウェブサイトではなく、紀伊國屋書店の管理下にはないものです。
    この告知で掲載しているウェブサイトのアドレスについては、当ページ作成時点のものです。ウェブサイトのアドレスについては廃止や変更されることがあります。
    最新のアドレスについては、お客様ご自身でご確認ください。
    リンク先のウェブサイトについては、「株式会社ブックウォーカー」にご確認ください。