内容説明
かつて黒死病の名でヨーロッパを席捲したペスト。今日も続く疫病大流行の恐怖とその克服の歴史を考える。
目次
序章 ペストとは何か(ペストという病;症状と死亡率 ほか)
第1章 中世初期のペスト(その起源;ユスティニアヌスの大疫 ほか)
第2章 黒死病の侵攻(黒死病とは何か;黒死病の原発地 ほか)
第3章 中世人の反応(人びとの反応;ユダヤ人への迫害 ほか)
第4章 黒死病の原因論(黒死病の症状;神罰説と占星術的原因説 ほか)
第5章 黒死病による人口減少(ヨーロッパ全体;イタリア ほか)
第6章 黒死病の遺産(人の感性が生み出す変化;文芸上の変化 ほか)
第7章 近世ペストの特色(流行の集中激化と衰退;戦争と飢饉)
第8章 トゥルーズの大流行―一六二八~三二年(ペストの進入;全市への波及 ほか)
第9章 ロンドンの大流行―一六六五~六六年(十七世紀のロンドン;流行の始まり ほか)
第10章 マルセイユの大流行―一七二〇~二二年(一七二〇年のマルセイユ;ペストの侵入 ほか)
第11章 ペストの克服(公衆衛生の充実;社会的措置の充実 ほか)
終章 現代に生きるペスト(現代ペストの世界分布;文学 ほか)
著者等紹介
宮崎揚弘[ミヤザキアキヒロ]
1940年東京生まれ。慶應義塾大学大学院文学研究科史学専攻博士課程修了。近世フランス史専攻。北海道教育大学、慶應義塾大学、帝京大学などで教育・研究にあたる。慶應義塾大学名誉教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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