ペストの歴史

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  • サイズ B6判/ページ数 214,/高さ 20cm
  • 商品コード 9784634640764
  • NDC分類 230
  • Cコード C1022

内容説明

かつて黒死病の名でヨーロッパを席捲したペスト。今日も続く疫病大流行の恐怖とその克服の歴史を考える。

目次

序章 ペストとは何か(ペストという病;症状と死亡率 ほか)
第1章 中世初期のペスト(その起源;ユスティニアヌスの大疫 ほか)
第2章 黒死病の侵攻(黒死病とは何か;黒死病の原発地 ほか)
第3章 中世人の反応(人びとの反応;ユダヤ人への迫害 ほか)
第4章 黒死病の原因論(黒死病の症状;神罰説と占星術的原因説 ほか)
第5章 黒死病による人口減少(ヨーロッパ全体;イタリア ほか)
第6章 黒死病の遺産(人の感性が生み出す変化;文芸上の変化 ほか)
第7章 近世ペストの特色(流行の集中激化と衰退;戦争と飢饉)
第8章 トゥルーズの大流行―一六二八~三二年(ペストの進入;全市への波及 ほか)
第9章 ロンドンの大流行―一六六五~六六年(十七世紀のロンドン;流行の始まり ほか)
第10章 マルセイユの大流行―一七二〇~二二年(一七二〇年のマルセイユ;ペストの侵入 ほか)
第11章 ペストの克服(公衆衛生の充実;社会的措置の充実 ほか)
終章 現代に生きるペスト(現代ペストの世界分布;文学 ほか)

著者等紹介

宮崎揚弘[ミヤザキアキヒロ]
1940年東京生まれ。慶應義塾大学大学院文学研究科史学専攻博士課程修了。近世フランス史専攻。北海道教育大学、慶應義塾大学、帝京大学などで教育・研究にあたる。慶應義塾大学名誉教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

NAO

52
ペストの原発地、歴史的展開、発生原因と被害状況、ペストがヨーロッパ文化に与えた影響など、広範囲にわたるペストに関する研究や資料がつまった力作。医学的な面より、どちらかというと歴史的・文化的側面に重きが置かれている。中世ヨーロッパで黒死病と呼ばれたペストが流行病というより神罰として考えられていたということに、この病気の致死率の高さがと人々の恐怖心の強さが窺われるが、ペストが現代においても、ヨーロッパ、アジア、アフリカ(ということは、ほとんど世界中)における常在菌だということに今さらながら驚いた。2016/01/20

翔亀

41
【コロナ7】ペストは、欧州においてユスティニアス疫(541年~東ローマ帝国)から、黒死病(1342年~欧州・ロシア全域)、トゥルーズ(1628年~)、ロンドン(1665年~)、マルセイユ(1720年~)の大流行まで、繰り返し人類を襲ってきた。そして現代もなお散発的に発生している。75才の近世フランス史家は、史料に基づき丁寧にそれらの流行を跡付ける。その筆致にはマクニールのような大胆な仮説や警鐘はない。しかし歴史は細部に宿るのだ。人口の半分から2/3を失った都市、無力ながら懸命に対応した都市の当局の↓ 2020/05/02

シュラフ

38
1346~1352年にかけて、黒海沿岸の街ではじまったペストの流行が、地中海諸国・英国・ドイツ・東欧・ロシアまで、大きな被害をもたらした。西欧の街はほとんど被害にあっている。当時のことゆえ死者数について正確な数字は不明であるが、人口の1/3の人が死んだ、という説もあるとのこと。医学知識も十分でなかったこともあり、なされるままに蹂躙された、といった感がある。ペストが去った後、人々は教会に寄進するなどしてすがったという。ペストという大いなる不条理に対してなすすべもなかった人々は信仰に頼るしかなかったのだろう。2017/03/05

ふみすむ

21
「死に対する感性が鈍化し、死者を悼む気持ちが変化し、遺体を遺棄するかのように処理していて、慌ただしい感じを受ける」「いよいよ死体の処分に困り、要塞内やボートによる海上投棄が試みられた」中近世のヨーロッパにたびたび現れては膨大な死者数を出し、記録的な大流行ではヨーロッパ人口の3分の1以上が死亡したとも推定される感染症・ペスト。世界史の教科書に載っていた『死の舞踏』を思い出す人も多いだろう。2016/06/16

ようはん

15
ヨーロッパがペストに侵食されていく状況は今の新型コロナウィルスに共通する点が幾らか見られるが、各都市の人口が約50%ぐらい失われた所にペストの破壊力を感じさせる。14世紀のペストは終息に数年かかりその後も近代まで局所的な流行が何度か頻発したが新型コロナウィルスが似たような状況になるのかどうなのかは判らない。2020/04/16

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