内容説明
アラジン、もののけ姫、愛の若草物語、ターザン、ノートルダムの鐘―思い出して!心に残るアニメたち、知的冒険の旅へいざ出発!
目次
第1章 ムーラン―敵側からみた歴史世界
第2章 アラジン―海のシルクロードとアラビアンナイト
第3章 もののけ姫―迫りくる「乱世」と追いつめられた「もののけ」たち
第4章 ノートルダムの鐘―中世都市パリの光と影
第5章 ポカホンタス―2つの世界の架け橋
第6章 南の虹のルーシー―植民地開拓の物語
第7章 ジャングル・ブック―イギリスの支配とインドの対応
第8章 ターザン―文明化する幸せ、文明化しない幸せ
第9章 愛の若草物語―南北戦争と家族
第10章 紅の豚―「戦間期」の英雄
第11章 平成狸合戦ぽんぽこ―高度成長期のニュータウン開発
著者等紹介
藤川隆男[フジカワタカオ]
1959年生まれ。大阪大学大学院文学研究科教授
後藤敦史[ゴトウアツシ]
1982年生まれ。大阪観光大学国際交流学部専任講師(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
hanagon44
7
前作が世界名作アニメ主体だったのに比べ,今作はディズニーアニメが多く取り上げられ,ジブリ作品もそれについで多く取り上げられていました。2作目で少しマンネリに感じてしまったところがありますが,作品的にも好きだった「紅の豚」の所は面白く読めました。圧倒的な知識量も,それをひけらかすだけでなく,読み手の立場になって,メリハリ,緩急をつけなければもったいない結果になるんだなと感じました。2015/11/29
ユウヤ
4
世界史・日本史の授業の切り口として活用できそう。実は今回の作品群で完全に視たのは「もののけ姫」だけ。石火矢の存在と相次ぐ合戦から中世の終わり頃との時代設定はできたものの腑に落ちなかったことが多かった。それらを解きほぐしてもらえたのでかなりすっきりした感あり。また、「アラジン」のジーニーがなぜ弁髪なのか?という問いかけはかなり面白い答えが期待できるのでは?それにしても文明の進歩とやらは結局住みにくい世の中をつくってしまったのだろうか。昨今のニュースを見ているとそのような思いが強まるばかりだ。2016/04/06
ut_ken
1
ディズニー系、ジブリ系が中心。『平成狸合戦』で戦後の多摩ニュータウンも「歴史」として書かれている。2017/08/25
*
1
組織や種族がいかに生き残るか?という視点で『ムーラン』『もののけ姫』『ポカホンタス』『平成狸合戦ぽんぽこ』を考察することができて興味深かった。意外にも、あとがきが砕けていた(笑)2017/07/13
Masashi Uenishi
1
大変に難しい本。 それは、この本が「読み手を選ぶ」という意味で。 前作は「日曜夜7時30分『世界名作劇場』」の舞台から、その当事の社会事情を学び直すという構図だった。 しかし今回は「筆者が得意とする分野を執筆するための切っ掛けとして、アニメを選ぶ」となっている。 ファシストが台頭する時代のイタリアを説明する為に「紅の豚」を選ぶ辺りは納得できるが、英領インド帝国を説明する為に「ジャングル・ブック」を持ち出すのは、反則だ。 ただ、ネタとしては大変面白かった。2015/04/04
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