内容説明
今、人類が直面するグローバリゼーションと呼ばれる現象は、どのようにして進行したのか。おもに、ここ500年の「近代」世界の歴史を、資本主義的世界体制の成立と、国民国家形成の視点から読み解き、「歴史のなかの今」を考える。
目次
グローバリゼーションと世界史
もう一つの「世界史」
世界システムの形成と近代国家の出現
日本と西洋の出会い
産業革命とブルジョワ革命
世界史のなかの日本の開国
帝国主義時代の始まり
第一次世界大戦とロシア革命
ファシズムと第二次世界大戦
帝国主義とアジア
冷戦期における東西対立とその終焉
第三世界の模索
現在のグローバル化を考える
著者等紹介
上杉忍[ウエスギシノブ]
北海学園大学人文学部教授(2010年3月まで横浜市立大学教授)
山根徹也[ヤマネテツヤ]
横浜市立大学国際総合科学部准教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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青雲空
4
近代から始まったグローバル化。世界システム論の考えに沿った記述だが、2000年代までコンパクトにまとめられている。近代前夜の13世紀のグローバル化論も新鮮。 「大学生の為の世界史講義」とあるが、社会人にも為になる。無論、受験生の補助教材にも。2017/04/13
numainu
0
評価D2012/07/16
key-channel
0
この本のいいところは、近現代にスポットを当てているところだろう。客観的にそれぞれの国の史実を述べる世界史教科書とは一線を画して、現代がどのように形成されていったか、というところにスポットがあたっているところがいい。「今」がわかる世界史になっている2011/02/04
はぽぽ
0
テーマが明瞭でわかりやすい。歴史を概観するにはいいかもしれない。2021/01/22
アジサイ
0
世界史で1番興味深い時代の近代以降を扱っている。教科書とは違った歴史の気づきを教えてくれる2020/10/07