感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
新父帰る
4
1996年9月刊。楽しく読めた。物語とか、旅とかというタイトルで世界史の出来事を41篇に絞り、そこで起きた出来事と中心人物を描き出している。結構物語性が高いと思う。中高校生向きに書かれたとあるが、結構内容が深堀されていて、一般的な歴史書とは異なる印象を受けた。中でもマルコポーロの旅、皇帝ナポレオンの誕生、1905年のロシア革命、独裁者への道(ナチス)などで、特にガンジーの戦いでトルストイとガンジーの交流はなかなか面白った。最後にドゴールとインドシナの戦いで自国の解放を喜んで、植民地の独立へは圧政で答える?2024/12/12
Rusty
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バビロニアからベトナム戦争まで、41の物語。一つの分量は10ページ程度だが、歴史上の有名ではない(教科書とかには載っていない)人物の話から始まるなど、興味をそそり、かつ当時の農業や社会状況なども盛り込んでしっかりした内容。良本です。2017/08/01
nori1104
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世界史の各時代からテーマを抜き出し、物語風に描いた作品。世界史を学ぶ中高生を主な読者として想定しているだけあり、内容も教科書の範囲をあまり逸脱しない平易なものとなっている。1981年の刊行とあって流石に古さを感じる記述も散見されるが、取り上げられた"物語"はいずれも興味深く、楽しみながら世界史を学ぶことができる。2013/10/17
たろぴ
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『中国の歴史』をかなり前に読んだ。陳舜臣がこの本を参考にしたか定かではないが、テイストは似ていると思う。世界史を網羅しているわけではなく、できごとの一部に焦点を絞って書いている。近現代がテーマ左傾化している気もするが、それほど気にならない。読んでよかったと思う。2021/04/06