出版社内容情報
ベーリンクやクック,ラペルーズらの探検航海により「発見」された北太平洋を舞台に,先住民をも巻き込んで繰り広げられるロシア・スペイン・イギリス・フランス・アメリカのラッコ毛皮の争奪戦。領土分割へと進む,知られざる世界史を広大なスケールで描く。
内容説明
ロシア、スペイン、イギリス、フランス、アメリカ各国の、先住民をも巻き込んだ探検と交易をめぐる熾烈な競争と、北米海岸地域の領土分割への道筋を、ソフト・ゴールドと呼ばれたラッコをキーワードに読み解く知られざる世界史。それは日本開港への北からの衝撃でもあった。
目次
序章 北太平洋とラッコ毛皮交易
1 ベーリング探検隊とロシア毛皮商人の進出
2 キャプテン・クックの北太平洋探検
3 フランス・スペイン・アメリカの北太平洋進出
4 イギリスのヌートカ湾進出
5 一七八九年―ヌートカ湾事件
6 「ヌートカ湾危機」の世界展開
終章 ベーリング探検から北西海岸の分割完了へ
著者等紹介
木村和男[キムラカズオ]
1947年、北海道小樽市生まれ。1970年、小樽商科大学商学部卒業。1973年、東北大学大学院文学研究科博士課程中退。東北大学文学部助手、秋田大学教育学部助教授を経て、筑波大学大学院歴史・人類学専攻教授、博士(文学)(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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