内容説明
日本とフランスの近代都市を住民の視点からとらえ都市に流入する「外国人」=移入民の存在を考える都市史研究の新展開。
目次
序章 空間への眼差しと都市の近現代
1 都市空間と民衆 日本(東京の都市空間と民衆生活―十九世紀末~二十世紀初頭の「町」住民組織;都市大阪の空間的拡大と都市計画―一九二〇~四〇年代における大阪市の「郊外」問題)
2 都市空間と民衆 フランス(パリにおける産業雇用と労働者住居―距離の多元性、生活様式の多様性;炸裂する都市空間の一世紀―パリ郊外、宅地分譲から団地へ)
3 都市と移入民(戦間期日本の都市における日本人と朝鮮人―大阪市と東京市を事例に;パリ地方の外国人―その社会的位置と都市圏の拡大;パリの外国人空間、過去と現在―民衆の街区から多様なエスニシティの街区へ)
著者等紹介
中野隆生[ナカノタカオ]
首都大学東京都市教養学部教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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