内容説明
中世の路地とガラス屋根のパサージュ、マロニエの並木とル・コルビュジエ建築。パリは街そのものが美術館なのだ。知の旅行案内の決定版。
目次
第1部 建築でたどるパリの歴史(都市空間としての歴史的拡大;ガリアの拠点からローマ帝国の都市へ;現代に生きる中世の面影;ルネサンスと絶対王政下のパリ ほか)
第2部 歩いて眺めるパリの町と建築14コース(カルチエ・ラタン;マレ;フォーブール・サン・ジェルマン界隈;パサージュとギャルリ ほか)
著者等紹介
福井憲彦[フクイノリヒコ]
1946年生。東京大学大学院人文科学研究科修士課程修了。現在、学習院大学文学部教授
稲葉宏爾[イナバコウジ]
1941年生。東京教育大学卒業。雑誌「アンアン」「クロワッサン」「エル・ジャポン」などのアートディレクターをつとめたのちフリーとなり、各種出版物のデザイン、アートディレクションを手がける。1987年からフランスに在住
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感想・レビュー
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ラウリスタ~
9
パリの建築史、そして観光ガイドとして、最強といっていいと思う。何年も住んでいる人でも見過ごしてしまう魅力を、建築、歴史の観点から教える。良くある文学的パリ論では、オスマン大改造をバリケード防止という治安対策としての側面に重点を置き過ぎる。福井はこれを、空間の見晴らしの先にモニュメントを置くバロック的な要素と、風と光の流れを良くする「啓蒙のアーバニズム」という、先行する二つの時代の思想の融合として位置付ける。膨大な情報量を、教科書的に組み立て、理解を容易にしており、類書とは次元が違う。写真も素晴らしい。2020/04/18
シャル
4
パリの建築について、その時代の社会と建築家達から歴史を紐解いていく一冊。どちらかといえば歴史背景よりも建築家達とその建築物の意図にスポットを当てている。2010/08/04
kaz
1
革命、2つの世界大戦を経てもこれだけの建物が残っている一方、アクシデントでノートルダム寺院が大きなダメージを受けてしまったことに驚きを覚える。2019/08/17
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