内容説明
本書は、十九世紀後半の横浜居留地とそれを舞台に展開された欧米諸国との国際交流に関する研究論文集である。そして本書はまた、この一三年間、横浜居留地の分析に取り組んで来た「横浜居留地研究会」によるささやかな共同研究の成果でもある。本書の内容は、入門と総論を兼ねた最初の一編を除けば、会員が各論のかたちで自由に自己の研究課題を設定したうえ、横浜の外国人居留地という“窓口”から日本と世界の接点を探ろうとした、合計一七編(全四部)の論文から成っている。
目次
第1部 居留地の形成と外資系企業
第2部 居留地社会と外国人の活動
第3部 “情報基地”としての居留地
第4部 居留地と外交問題