感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
向う岸
1
現代でなくとも、議会制というものは駆け引きと妥協で成り立っている。二大政党制では、野党時代では相手の政策をけなし、いざ与党時代になると、あれだけ威勢よく言っていた政策を実行できないというのを、交互に繰り返す。メディアは政治家の無能さを書き立て、民衆は政治に無関心になる。そうなると、民衆は誰かがこの停滞した状況を一発で打開してくれないかと期待するようになり、軍部が暗殺というテロリズムを起こす。政治家たちはテロに怯えて軍部に強く言えなくなり、軍部は暴走を始める。そしてどうなったかは、歴史の示す通り。2011/08/15
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