出版社内容情報
北宋初期の大蔵経に加えられた勅選秘蔵詮の高麗版木版画54点を写真によって初公開した貴重な資料。
内容説明
この『秘蔵詮』は、北宋初期の中国最初の木版大蔵経である北宋官版大蔵経に付された北宋第二代の太宗の文章を、挿図ともども、その版式に基づき、これも高麗で初めて作られた木版大蔵経、いわゆる初彫高麗版大蔵経の一部として刊行したものである。前者と同じく多くの木版画を含み、前者がごく一部しか残っていない今日、大部分が保存のよい状態で残る南禅寺蔵の高麗版『秘蔵詮』は、宗教的意味合だけでなく、東アジアの美術史を考える上でも重要な存在である。
目次
1 南禅寺の秘蔵詮
2 巻の構成と木版画
3 中国版画史上の位置
4 秘蔵詮の日本請来
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