「明治一五〇年」で考える―近代移行期の社会と空間

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  • サイズ A5判/ページ数 244p/高さ 22cm
  • 商品コード 9784634591080
  • NDC分類 210.61
  • Cコード C1021

出版社内容情報

明治150年。維新の元勲や偉人の顕彰が強調される中、明治維新期の意味を、社会史の深み、ふつうの人々の視座から、捉えなおす。
「明治150年」。維新の元勲や偉人の顕彰ばかりが強調される中、明治維新期の意味を、社会史の深みから、ふつうの人々の視座から、捉えなおす。

ダニエル・V・ボツマン[ダニエルブイボツマン]
編集

塚田 孝[ツカダタカシ]
編集

内容説明

「明治一五〇年」。維新の元勲や偉人の顕彰ばかりが強調される中、明治維新期の意味を、社会史の深みから、ふつうの人々の視座から、捉えなおす。

目次

序論 明治維新一五〇年―本書の成り立ちと私たちをとりまくもの
1 森林と村落の明治維新
2 海辺の近代化―江戸(東京)近郊地帯を事例として
3 大坂における取締りと身分―明治初期・役木戸の再設置出願から
4 近世身分制の解体と乞食救済=統制
5 維新変革と性売買問題―芸娼妓解放令を素材に
6 近代日本における売春観の起点―芸娼妓解放令制定過程とイギリスフェミニズム運動の視点から
7 地域医療の「近代化」と明治維新―栃木県塩谷郡の事例から
8 近代国家形成過程再考―新しい海洋の登場とジオ・ボディ
9 日本の都市と樹木―城と城下町の近世から近代へ
10 明治維新五〇年、六〇年の記憶と顕彰―一九一七年、一九二八年の政治文化
コメント アメリカの明治維新史研究

著者等紹介

ボツマン,ダニエル・V.[ボツマン,ダニエルV.] [Botsman,Daniel V.]
イェール大学歴史学部教授

塚田孝[ツカダタカシ]
大阪市立大学大学院文学研究科教授

吉田伸之[ヨシダノブユキ]
東京大学名誉教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

アメヲトコ

5
150年「を」ではなく「で」なのがミソ。「明治150年」の顕彰の動きに対して2017年にイェール大学で開催された研究集会の報告をベースにまとめられた論集です。冒頭の序論はやや前のめりな感じですが、個別報告10本はそれぞれ15ページくらいの小稿ながら幕末維新期に関するさまざまな新しい論点が提示されていて勉強になります。なぜか報告よりも長いコメントでは冷戦時代のアメリカでの維新期研究の動向がまとめられていて、こちらも大変面白い。2019/05/15

Ryuji Saito

0
2021年13冊目。2021/04/23

Pyonkichi

0
明治政府は既存の秩序を破壊することはできても、新たな秩序を直ちに構築する力はなかったという松沢論文の指摘は、明治前期の社会を考える上で説得力のあるものだと思う。2019/01/14

Cebecibaşı

0
各論文が少々短いので全体的に若干の不完全燃焼感は拭えないが、それゆえにそれぞれの論文がそれぞれに様々な示唆に富んだものとなっており、各論者たちの今後の研究が楽しみになる一冊である。吉田、塚田、横山、佐賀といった著名な社会史学者のみならずポーター、廣川、松沢などの若手の研究者たちの最新の研究に触れられるという点も本書を非常に意義のあるものにしているだろう。2018/12/18

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