出版社内容情報
伝統的な女性像からの解放のため、婦人参政権運動や平和運動など、その時々の課題に取り組み続けた生涯をたどる。伝統的な女性像からの解放のため、らいてうは臆せず声をあげ、羨望と非難を一身に集めて世に出た。婦人参政権運動や平和運動など、その時々の課題に取り組み続けた生涯をたどる。
差波 亜紀子[サシナミ アキコ]
著・文・その他
内容説明
個人として、母として、らいてうは時代のなかで自分の可能性を存分に追求した。日本が欧米にならって強い国家を急いでつくりあげようと奮闘した明治時代、将来母となる女性の教育も、急速に拡充された。新しい知識と自信をえた若い女性たちは、伝統的な性別役割観念や道徳と対立し、悩みを深めた。らいてうはそんな女性たちのなかから臆せず声をあげ、羨望と非難とを一身に集めて世に出た。そして母となってからは、親としての責任を自覚し、自分ができる範囲の社会改良活動を志した。本書は、らいてうの長い生涯にそいつつ、当時の知識階級の女性たちがおかれていた状況をたどる。
目次
模索し続けたらいてう
1 学びの時代
2 『青鞜』の時代
3 新婦人協会
4 よき母として
5 戦後のらいてう
著者等紹介
差波亜紀子[サシナミアキコ]
1967年生まれ。東京大学大学院人文社会系研究科博士課程修了。専攻、日本近代史。現在、法政大学文学部兼任講師(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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