内容説明
日本人なら誰でも知っている伊能忠敬。五〇歳を過ぎてから地球一周分を歩き、はじめて国土を実測して日本地図をつくった。中高年の星、ウォーキングの元祖、史上最大の旅行家でもある。伊能忠敬は、決して天才ではなく、若いころから学を好み、世のため人のためにと心がけ、まじめに実直に根気よく測量し、地図をつくった努力の人である。効率優先の世相への警鐘として伊能忠敬に学ぶところは大きい。
目次
1 伊能忠敬の人生(伊能忠敬の生まれ;商人としての伊能忠敬 ほか)
2 10次にわたる全国測量(50歳を越えてからの測量行;測量の動機と外国の脅威 ほか)
3 地図・測量史における伊能図の位置(江戸時代の測量技術と伊能測量の意義;日本図の系譜 ほか)
4 伊能忠敬に学ぶ(日本人の誰もが知っている伊能忠敬;伊能忠敬に対するさまざまな評価 ほか)
著者等紹介
星埜由尚[ホシノヨシヒサ]
1946年生まれ。東京大学大学院博士課程満期退学。専攻、地理学・地図学。現在、社団法人日本測量協会副会長・日本国際地図学会会長・伊能忠敬研究会代表理事(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。



