内容説明
足利義教時代の清算として期待された青年将軍足利義政、その政治は、今参局らからの口入を体質としたため、波乱の幕開けとなる。日野重子の死後、日野富子は義政の正室として政治や文化の舞台に登場し、応仁の乱中・乱後の混乱期に義政と役割を分担しつつ政権を担う。将軍家から民衆まで、猿楽能に熱中するという、混沌としつつ活気あふれる義政と富子の時代を、天皇家から民衆に至るさまざまな視点から描き出す。
目次
自由・混沌・活力の時代の足利将軍家
1 8代将軍義政の青年時代
2 応仁・文明の乱
3 乱後の将軍家
4 義政・義尚時代の終りと戦国の幕明け
著者等紹介
田端泰子[タバタヤスコ]
1941年生まれ。京都大学大学院文学研究科(国史学専攻)博士課程修了。文学博士。現在、京都橘大学名誉教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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