内容説明
東国を背負った二人のリーダー、時政と政子。「鎌倉」の時代を創るために父と娘は中世という時代にどのように向き合ったのか?伊豆・京都・鎌倉、それぞれの地域で彼らは新しい時代とどのようにかかわったのか?東国の自己主張を時政と政子の生き様から汲み上げる。頼朝が、義経が、そして後白河院・後鳥羽院が、それぞれの場で顔をのぞかせる。緊張の公武関係を新しい視点からひもとく。
目次
選択の時代
1 飛躍と約諾の地、伊豆(伊豆国と北条の地;「豪傑」北条時政;選ばれた時政一族―「北条殿」以前 ほか)
2 折衝と交渉の地、京都(それぞれの都;時政、上洛す;京都守護・時政―「武家ノ事ヲ執行ス」 ほか)
3 惜別と訣別の地、鎌倉(関東の選択;舅時政のあせり;時政、遠江守となる ほか)
著者等紹介
関幸彦[セキユキヒコ]
1952年生まれ。学習院大学大学院人文科学研究科博士課程修了。専攻、日本中世史。現在、日本大学文理学部教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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