出版社内容情報
摂関政治は藤原道長の時代に頂点を迎えたといわれるが、道長はわずかに一年ほど摂政になっただけであった。そこにはどのような意味があり、道長はどのような政治をめざしたのか。そして文化面で果たした役割も大きかった。道長の造営した寺院・仏像は後世に影響を与え、宮廷ではすぐれた文芸や書が生まれ、華やかな宴が催された。道長の一生を追いながら、その政治の特色を古代国家の歴史のなかに位置づけ、文化の達成を再評価したい。
内容説明
摂関政治は藤原道長の時代に頂点を迎えたといわれるが、道長はわずかに一年ほど摂政になっただけであった。そこにはどのような意味があり、道長はどのような政治をめざしたのか。そして文化面で果たした役割も大きかった。道長の造営した寺院・仏像は後世に影響を与え、宮廷ではすぐれた文芸や書が生まれ、華やかな宴が催された。道長の一生を追いながら、その政治の特色を古代国家の歴史のなかに位置づけ、文化の達成を再評価したい。
目次
道長の実像にせまる
1 道長の登場
2 道長と一条天皇
3 三条天皇との対立と外孫の即位
4 道長の政治
5 道長の文化
おわりに―『栄花物語』と『御堂関白記』
著者等紹介
大津透[オオツトオル]
1960年生まれ。東京大学大学院人文科学研究科(国史学専攻)博士課程中退。専攻、日本古代史。現在、東京大学大学院人文社会系研究科教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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源義
2
道長の半生を描く前半は通り一辺の説明のようだったが、後半の道長の政治と文化への評価が興味深い。 「道長は公卿連合による太政官政治の上に権力を築いた」とし、道長の政治姿勢を「大夫の合議」以来の「律令制の伝統の到達点」と評価する。 また文化に関しても女流文学は言うに及ばず、公任の『和漢朗詠集』、行成の和様書道、定朝の仏像彫刻等、後世の規範とされる古典文化が道長の時代に花開いたとし、そうしたムードを作り上げた道長の先例に縛られない姿勢は高く評価できるとしている。2025/11/06
TOM
2
前半は道長の生涯について、後半が摂関期の政治構造と文化論。 道長が単に権勢欲にかられて実権を握っていたのではなく、貴族政権内で合意を得ながら政務を行っていたことが史料をもとに詳述されている。藤原実資『小右記』には道長への批判も多く記されているが、賢明に是々非々の立場を守り、人事について細やかに相談しているという。道長と一条天皇との信頼関係もあり、道長は求めに応じて然るべき立場に大成していった視点も取り入れる(彼は辞めたい旨も意外と述べる)。道長という人物が何故ここまで特筆されるのか理解が深まる一冊。2022/11/22
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