目次
平安新仏教とはなにか
1 空海仏教の背景
2 若き日の空海
3 密教受法
4 最澄と空海
5 真言宗創設そして入定
日本仏教の形成
著者等紹介
曾根正人[ソネマサト]
1955年生まれ。東京大学大学院人文科学研究科博士課程単位取得退学。専攻は日本古代仏教史。現在、就実大学大学院人文科学研究科教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
りー
3
(初心者向けに親切に書かれた本とは言えません!!)当時の中国で最先端だったのが強力な現世利益を求める中国密教。一方、日本では皇統が奈良=天武系→平安=天智系へ。変わり目に道鏡が出現し、より強力な呪力を朝廷が求めるようになった。ここが一致したから密教が日本で台頭した。なるほどねー。後半、空海と最澄を比較するところが面白かった。論争摩擦を避けたから教義・教学が広まらなかったという皮肉。さらっと読むにはいいけれど、空海という人物に迫るには足りない本・・・。2018/03/26
カラス
1
コンパクトにまとまった読みやすい伝記、という感じ。空海について手っとり早く知りたいならおすすめ。仏教の教義に関する説明がほとんどないので、途中、いまいちピンとこない部分はあったが、あまり詰め込みすぎるとわかりにくくなるのでこれで良いのだろう。あと、空海がどんなキャラだったかをもうすこし書いて欲しかったが、それは「空海の風景」を読めばわかるからまあいいか。2018/02/04