内容説明
かつては任那とよばれた古代の朝鮮半島南部の小国群を、ここでは、朝鮮史料の表記のしかたに従って、加耶とよぶ。加耶諸国は、古代の日本(倭国)にとってもっとも近い外国であり、深い交流の相手であった。ただし、諸国がいつでも一体であったわけでも、すべての国々が同じ立場であったわけでもない。そのうち特に倭国と関わりが深い、またもっとも近くに位置する、加耶南部の諸国をとりあげ、その歴史的展開、および倭国との関係の実相にせまることにしたい。
目次
1 金官国の成り立ち(加耶諸国の連合;金官国の始祖 ほか)
2 加耶との通交開始(最初は金官国;卓淳国との通交 ほか)
3 倭の五王時代の倭と加耶(倭の五王の称号;「都督加羅諸軍事」の意味)
4 6世紀の加耶と倭国(百済の己〓(もん)・多沙進出
いわゆる「任那四県割譲」記事 ほか)
著者等紹介
田中俊明[タナカトシアキ]
1952年生まれ。京都大学大学院文学研究科博士課程認定修了。専攻、朝鮮古代史・古代日朝関係史。現在、滋賀県立大学人間文化学部教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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