内容説明
21世紀に入った今、遠い過去となってしまった近世という時代。その歴史に迫るのはどのようにしたら可能なのか。ここでは近世後期の江戸を舞台にして、町屋敷、両国、紙屑買という三つの素材を取り上げ、土地の商品化、失われた社会=空間の復元、廃棄と消費のシステムの様相などの特徴を細かく検討する。
目次
21世紀から「江戸」へ(日本近世の位置;時代劇と侍 ほか)
1 町屋敷の章(江戸の土地空間;町と町屋敷 ほか)
2 両国の章(失われた盛り場・両国;両国橋と広小路 ほか)
3 紙屑買の章(「江戸のリサイクル」;古鉄買 ほか)
著者等紹介
吉田伸之[ヨシダノブユキ]
1947年生まれ。東京大学大学院人文科学研究科修士課程修了。専攻、日本近世史。現在、東京大学大学院人文社会系研究科教授
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