内容説明
本書は、近・現代という時代に限定し、文系・経営経済系と理工系のいずれにも通用する産業技術史の基本テキスト、また学術的啓蒙書ともなりうるものを編集することを第一の基本方針とした。さらにより深く勉強したい人のために、巻末に参考文献を示し、また技術は機械と道具の使用と深くかかわっているので、産業技術史関連博物館の詳細リストを掲載した。また、『生産技術史』とは、相互に補完しなければならないので、動力・鉱山・たたら製鉄などについては、近世期の叙述は必要なかぎり行っている。
目次
総論 産業技術とその歴史
1 分野別産業技術史(動力技術の推移;資源;鉄鋼;機械技術 ほか)
2 産業技術と社会(科学者と技術者の社会的責任;技術者からみた技術と倫理;技術教育史;知的所有権)
著者等紹介
中岡哲郎[ナカオカテツロウ]
1928年に生まれる。1953年、京都大学理学部卒。現在、大阪経済大学経営情報学部教授
鈴木淳[スズキジュン]
1962年に生まれる。1992年、東京大学大学院人文科学研究科博士課程修了。現在、東京大学大学院人文社会系研究科助教授
堤一郎[ツツミイチロウ]
1950年に生まれる。1974年、中央大学大学院理工学研究科修士課程修了。現在、日本労働研究機構・研究所職業能力開発研究担当・副主任研究員
宮地正人[ミヤチマサト]
1944年に生まれる。1971年、東京大学大学院人文科学研究科博士課程中退。現在、東京大学史料編纂所教授
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