内容説明
東アジア社会との深い交流の歴史をもつ「中国地域」。人や物の交流が広域化・国際化する中で変容する地域の特質や自己認識を地域の視座から検討した13編の論考。地域史像の総合化を試みた意欲作。
目次
九世紀前半の日羅交易と紀三津「失使旨」事件
南宋期浙東における墓と地域社会―対岸社会の一断面
戦国・豊臣期の貨幣流通と東アジア貿易
日本地図から見た十六世紀の「中国地域」
戦国大名毛利氏の石見銀山支配
石見銀山の地質と鉱床
『八箇国御時代分限帳』にみる毛利氏の朝鮮への動員体制
中国地方たたら吹製鉄の技術伝播
近世瀬戸内一海村における“国際経験”
菅茶山編「逸詩」による福山藩天明一揆の記録
近世後期長州藩の対外防備―アヘン戦争情報と羽賀台大操練を中心として
広島県深沼漁業組合の朝鮮海出漁―明治三十年の伝習操業の一事例
明治中期の中国地方における東アジア進出について
著者等紹介
岸田裕之[キシダヒロシ]
1942年に生まれる。1970年、広島大学大学院文学研究科博士課程国史学専攻単位修得退学。現在、広島大学大学院文学研究科教授・文学博士
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感想・レビュー
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- 和書
- 踊りつかれて