出版社内容情報
地域史料の調査から歴史叙述へ……
長野県南西端の美しい山里清内路。その豊富な史料群の、十数年に及ぶ調査研究を基礎に、清内路の近世から現代を多面的に描き、山里社会から全体史を展望する。
日本近世史・近代史・経済史・社会学・建築史学など学際的な共同の取り組みとしてもユニークなもの。
吉田 伸之[ヨシダノブユキ]
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内容説明
地域史料の調査から歴史叙述へ―長野県南西端の美しい山里、清内路。豊富な史料群の、十数年に及ぶ調査研究を基礎に、清内路の近世から現代を多面的に描き、山里社会から全体史を展望する。
目次
第1部 清内路の近世(近世清内路村の構造転換;榑木成諸村の年貢収納―信州伊那郡遠山六ヶ村和田村を中心に;近世清内路における部落運営;千村平右衛門預所・知行所における七里役―清内路村を事例に;清内路関所と清内路村―「御関所元」清内路村の性格をめぐって;十九世紀清内路煙草の生産流通構造;土佐屋の櫛取引ネットワーク;真宗寺院と清内路門徒)
第2部 清内路の近現代(近世から近代初期における共同体機能の変遷―青年会と区会に注目して;近現代村落における合意形成の方法―下清内路の事例;三等郵便局史料からみた地域社会―戦間期から戦時期の清内路郵便局を中心に;明治後期専売制下における清内路煙草;『村誌』に書かれなかった招聘村長―強制された清内路村の満洲移民送出;清内路の地域力を比較する―生きがい健康集落と友人健康集落)
補説 『清内路村誌』編纂の経緯―飯田下伊那の史誌編纂の流れのなかで