水野錬太郎回想録・関係文書

尚友倶楽部/西尾 林太郎【編】

山川出版社（千代田区）（1999/01発売）

• サイズ A5判／ページ数 453p／高さ 23cm
• 商品コード 9784634511705
• NDC分類 312.1
• Cコード C3321

目次

１　懐旧録
２　回想・手記（内務次官就任の内情顛末；戒厳令施行閣議の秘事；朝鮮政務総監就任の顛末；朝鮮総督の権限に関する抗議事情　ほか）
３　書簡（有吉忠一；板垣絹子；伊東巳代治；犬養毅　ほか）

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

[中将(予備役)]

貴族院議員(勅撰)だった水野錬太郎の回想録。政治家としての歩みを振り返るもので、本人が専門家として有名だった著作権の話は出てこない。本人は自由主義者を自認していたようだ。米国国会図書館の記述(63-67頁)は興味深い。西園寺内閣の話(72頁)や寺内内閣で戒厳令が決定されかけ、不要として施行させなかった秘話(112-115頁)からは、当時は事前調整ルートが半ば制度化された戦後と違い、「閣議」で実質的な議論決定が行われていたことが窺えた。

2025/02/14