内容説明
港町には不思議な魅力がある。異文化への窓であるとともに、それ自体が内陸の国家と社会にとって「他者」である国際商業港。16~18世紀に繁栄したフランスの海港都市を歴史地理学・社会史・文化史の視点から、ダイナミックに描く。足で歩き、目で見た港町の歴史。
目次
第1章 文明史上の港町(他者との出会い;港町を歩いて;二つのフランス;近世都市の成長)
第2章 海と陸のあいだで(港町の三類型;海との対話;河川のふところ;背後の山々)
第3章 商人社会のなりたち(官と民のまなざし;商売の広がり;身を立て、身を固める;企業と人材養成)
第4章 都市と文化(港町のトポグラフィ;都市改造のはじまり;建築の語るもの;学芸と社交空間)
第5章 港町のたそがれ(商人にせまる運命;出会いの消滅;海、この永遠なるもの)
著者等紹介
深沢克己[フカサワカツミ]
1949年生まれ。東京大学大学院人文科学研究科修士課程修了、プロヴァンス第1大学博士課程修了、フランス第3課程歴史学博士。現在、東京大学大学院人文社会系研究科教授
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