内容説明
ヨーロッパ中世社会のなかで、教会はいかなる役割を果たしたのか。教会の掲げる理念と社会の現実との緊張関係から、両者を読み解き、中世教会史研究の新たな潮流を示すフェルテン先生の歴史学講義。
目次
十二世紀の修道会と修道女―プレモントレ会、シトー会と敬虔な女性たち
ひとつ屋根の下の教会と俗世―ドイツ中世における聖堂参事会
アヴィニョン教皇庁の実像―聖職禄授与政策とその影響
著者等紹介
フェルテン,フランツ[フェルテン,フランツ][Felten,Franz J.]
現在、マインツ大学の歴史学科教授。1946年にドイツのザールラント州ヴァイテンに生まれた。ザールブリュッケン大学に学んだのち、パリ大学でも勉学し、再びザールブリュッケン大学に戻りそこで博士号を取得。その後、ザールブリュッケン大学とベルリン自由大学で助手を務め、1993年にはドレスデン大学教授、93年から97年にはハレ・ヴィッテンベルク大学教授、そして97年からは現在のマインツ大学教授となり、2003年からは、ラインラント・プファルツ州およびその近隣地域の歴史研究を遂行するマインツ大学付設地域史研究所の所長を兼務しながら、ドイツの中世教会史研究の第一人者として精力的に論文を発表しつづけている
甚野尚志[ジンノタカシ]
1958年生まれ。早稲田大学文学学術院教授。博士(文学)(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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Go Extreme
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教会理念と現実の緊張 規範裏の実態解明 教皇の中央集権は限定的 聖職禄授与の実態 国王と教皇の相互利益 聖職禄 スタッフ収入源 学識者聖職禄 アヴィニョン財政・縁者びいき ドイツの教会搾取批判 使徒的生活への回帰 男女併設修道院の消滅 修道会の女性受入禁止 女性隔離は修道生活のしるし 聖堂参事会 教会と俗世の接点 都市防衛 第二の市壁 聖職禄 専門家の基盤 聖堂参事会生活 堕落観 聖職者特権防衛同盟 都市参事会との紛争 無住聖職禄と外部活動 フランスの捕囚論再考 教会史の社会史的視点 教会の複合的実態2025/04/23
陽香
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201005312014/06/24
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