内容説明
国家の視点ではなく、地域の視点から歴史全体を見直そうとするシリーズ。本巻では、地域の実態を「とき」という視点からとらえなおし、そこに現れた「地域」で世界史を読み解いた。
目次
1 「とき」とコスモロジー(インドにおける「とき」―劫・輪廻・業;流れゆく「とき」と巡る「とき」―マヤの「とき」)
2 地域生活と「とき」(アフリカ社会の「とき」;中性ヨーロッパの「とき」・暦・祝祭;吉の「とき」・凶の「とき」―インドの暦と年中行事;都市の「とき」と農村の「とき」―中国の「とき」)
3 「とき」を治めるのはだれか(イスラームの生活原理と「とき」;ヨーロッパ近代の生成と時計の時間;「正朔を頒つ」―皇帝による暦の管理;近代日本の「とき」意識)