内容説明
本書はオセアニア世界、オセアニア諸民族の歴史を真正面からとりあげた、おそらくわが国で初めての概説書といってよかろう。本書はオセアニア本来の住民が構築した固有オセアニア世界と、これがより広い世界に併呑されて変貌をとげていく過程とに焦点を合わせて編まれた。
目次
序章 オセアニアの構造
第1章 オセアニア世界の形成(自然環境と民族分布;オセアニアの人種;オセアニアの言語)
第2章 民族移動と先史文化(オーストラロイドの登場;オーストロネシア人の移動;ポリネシア人の形成と拡散;ミクロネシアの先史文化)
第3章 「大発見時代」のオセアニア(メラネシアの伝統的世界;ミクロネシアの伝統文化)
第4章 「文明」との邂逅(探検家たち;植民地産業と労働力徴集)
第5章 変貌(植民地化と社会変動;自給経済から市場経済へ)
第6章 民族意識と国家形成(現代のオーストラリア・アボリジニー;ニュージーランド・マオリの光と影)
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