内容説明
ヘブライズムの成立からラビのユダヤ教へ。聖書に基づきイスラエル・ユダヤ民族史の流れを示す古代ユダヤ教史の決定版。
目次
序章 ユダヤ教とユダヤ民族
第1章 古代イスラエルの信仰
第2章 信仰の継承
第3章 ラビのユダヤ教時代
第4章 ユダヤ教の展開
終章 現代ユダヤ教の諸問題
著者等紹介
石田友雄[イシダトモオ]
1931年生。1974年、Ph.D.(エルサレム・ヘブライ大学)。筑波大学名誉教授。一般財団法人バッハの森理事長(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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読書の鬼-ヤンマ
1
2013年5月20日第1刷、図書館本。ものごと、都合の良い解釈をしがちだ。その解釈をルールとし書面化する。伝える人もいる、そのルールを受け入れる人々がいる。一方で、その解釈・ルールを否定・排除し認めない側がいる、政治の世界では。ところが修正しない絶対がある、神なる存在。さて、ルール≒宗教=教えとした場合。神が関わる。が、人の命を奪う行為までするのが解らない。今日も戦争がある。宗教とは何か?神とは何か?を求め本書。問いに対する解は、本書でも得られなかった。万物を創造したのは神との教え、理解を阻む抵抗がある。2024/09/03
鏡裕之
1
イスラエルの神、ヤハウェ。最初は唯一神ではなく、部族ごとに「我々はこの神様だけを拝む」というで状態であった。ヤハウェに超越性が賦与されたは、バビロン捕囚からという事実にびっくり。発見の多い一冊だった。2017/01/26
はちどり
0
ユダヤ人がなぜ流浪の民になったのか、なぜ迫害されてきたのか、そしてなぜ離散しつつも各地に同化しなかったか。イスラエルとは。常々疑問をもっていたので、この本は大変興味深かった。典型的な日本人である私は宗教に無頓着だけれど、宗教がいかに歴史に影響を与えてきたかということを実感する。2014/01/11
ほしよる@がんばれない
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ユダヤ教の歴史を成立以前のオリエント世界から現代まで通観する。この宗教が絶えず世俗的または宗教的な外圧に晒されながらも同一性を保ち続けたか。教理面は主要な預言者、学者や宗派を概説するのに留め、背後の社会情勢との関係を指摘する2013/07/26
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