内容説明
ブレグジットで国論を二分する混乱を味わったイギリスの、保守性と先進性のあいだで揺れる歴史をたどる!なぜ、イギリスはEUを離脱したか?先行きは不透明―新しい時代はどこに向かうのか?
目次
序章 イギリスとは何か
第1章 「イギリス」の成立
第2章 アンジュー帝国
第3章 百年戦争とバラ戦争
第4章 近世国家の成立
第5章 革命の時代
著者等紹介
川北稔[カワキタミノル]
1940年生まれ。京都大学大学院文学研究科博士課程中退。大阪大学名誉教授、文学博士(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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bapaksejahtera
13
山川各国史の旧版を2つに分けたものらしい。古代から名誉革命辺りまでが書かれている。旧版を昔読んだ記憶があるが英国史は地理的に馴染みがない上に、その複雑・輻輳性から頭に入りにくい。よって此の本程度の分量だとどうしても権力移動を述べるだけで終わってしまい、社会や文化などの変遷を中心に歴史要素の大部分が無視されることとなる。そういう絶対的な限界はあるが、基本参考文献としては貴重な、山川らしい本である。2021/12/27
Musa(ムサ)
10
山川出版社さんの一国に絞って歴史を解説したシリーズの英国史編上巻。上巻では古代から17世紀の名誉革命まで。英国は日本と同じ島国ではあるものの、多くの面で大陸側に近く外部から影響を受けながら変化してきたことが本書を通して読み取れました。2022/12/14
ihatov1001
4
英国の通史です。この上巻では紀元前のから十七世紀のウィリアム三世の時代までが扱われています。複数の専門家による共著のようですが、文体が統一されているのでその専門性にもかかわらず読みやすいです。2020/09/10
Abercrombie
3
上巻は有史以前からピューリタン革命・名誉革命まで。スコット人の出自から、アングロ・サクソンがイギリスへ進出した理由など細かいモヤモヤが払拭された。いままで気にとめたこともなかったが、ヘンリ七世の治世いいじゃないか!2020/12/29
ヒデアキ
0
古代~名誉革命までのイギリスを扱う。ブリテン島→イングランド→グレートブリテン(イングランド・スコットランド・アイルランド)となるまでの変遷と様々な王朝の歴史。議会や地主がずっと強い影響力を持ち合議で発展し続けてきた歴史の奇跡の連続性が際立つ国であると再認識。アダム・スミスやリカードが歴史として言及してきた背景が良く理解できて中世以後は特に面白く読むことが出来た。2025/02/22