感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
紙狸
21
1980年刊行。NATOに加盟申請したフィンランドとスウェーデンが中立政策をとった経緯を勉強しようと読んだ。歴史的背景は全く異なる。スウェーデンは、かつての欧州有数の強国が19世紀に独立を保ちつつ中立へ。フィンランドは、ロシア革命期にようやく独立を果たすも、第2次大戦期にソ連に攻められ一部領土をとられ(冬戦争)、ナチスドイツのソ連侵攻と連動する形でソ連に攻め込むが結局敗北(継続戦争)。戦争を指揮したマンネルヘイムという軍人(のちに大統領)はフィンランドで傑出した歴史的人物らしい。2022/05/22