内容説明
ンクルマはアフリカの他の植民地に先駆けてガーナを独立に導き、さらに全アフリカ解放の戦いの先頭に立とうとしたが、軍部によるクーデタで失脚した。アフリカ統一の夢にこだわりすぎて政権運営に失敗したという批判も少なくない。しかし、この「失敗」とは何だったのだろうか。むしろそれは、アフリカにおける脱植民地化がいかに困難な事業であったかを示しているのではないか。一人のアフリカ人指導者の事跡を通して、アフリカの脱植民地化の時代を考えてみたい。
目次
アフリカの黒い星
1 ゴールドコースト植民地とンクルマ
2 アメリカ留学とアフリカ解放の夢
3 ガーナ独立への道
4 新植民地主義との戦い
著者等紹介
砂野幸稔[スナノユキトシ]
1954年生まれ。京都大学大学院文学研究科博士課程単位取得退学。専攻、アフリカ地域研究。現在、熊本県立大学文学部教授、博士(地域研究)(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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